低価格車 国内各社「1万ドル」切れず 品質との両立が壁(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
「日産『マイクラ』の生産開始は、インドにおけるビジネスの新しい一歩。急速に成長するインド市場で、ニーズをつかんだ車を(積極的に)販売していく」--。志賀俊之最高執行責任者(COO)は23日、現地での生産開始式でこう力説した。高度経済成長で「10年後には(日本をしのぐ)600万台市場になる」(カルロス・ゴーン社長)と期待されるインド市場は、各社が今後のドル箱と期待する新興国戦略の試金石だ。(中略)カギは価格設定で、日産は同合弁工場のプレス機に韓国メーカー製を採用。部品の現地調達率も85%まで高めるなどしてコストダウンを図った。それでも、新型マイクラの販売価格は最廉価モデルでも約100万円余と、従来モデル(同約110万円)を大幅に下回ることはできなかった。
オーディオ機器を省くなど内装を簡素化したりしたが、日産のブランドイメージは傷付けたくないと「安全性能や乗り心地で従来水準を維持した」(幹部)結果、販売価格は当初予想された90万円前後より大幅に割高になった。
トヨタ自動車やホンダもインドを新興国の中核市場と位置付け、11年に相次ぎ現地で生産した低価格小型車を投入する。しかし、日産同様、低価格化と品質維持の両立という難題に直面。「エンジンの基幹部分など安全性にかかわるところまで、安易に現地製を採用するわけにはいかない」(トヨタ幹部)ため、販売価格の100万円割れは容易ではない。ホンダも「1万ドルの壁は厚く」(幹部)、インドのボリュームゾーンの売れ筋とされる50万~90万円には届かない。市場では日産など日本大手3社のインド戦略に対して「価格面のインパクトが弱く、思うように販売を伸ばせない可能性がある」(アナリスト)との厳しい見方も出ている。
やっぱりリッターカーとして作ったら、100万円くらいになっちゃうよ。 クルマの売価に占める生産ラインの人件費って、実はそれほど大きくはないんだよね。
「軽自動車に毛が生えた」ようなのを持っていって、ようやく80万円くらいで作れるかなというところでしょう。 それが出来るのはスズキ以外だとダイハツとホンダだけなんだけど、両者とも乗り気ではないみたいだね。