アップルの中国生産委託先で相次ぐ自殺

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米アップル、中国委託先で相次ぐ自殺に「悲しんでいる」(ロイター) - Yahoo!ニュース

米アップル<AAPL.O>は26日、中国にある主要生産委託先の1つ、富士康国際(フォックスコン・インターナショナル)<2038.HK>で自殺とみられる従業員の死亡が相次いでいることについて、「心を痛めている」とのコメントを発表した。(中略)
 
広東省深センにある富士康国際の工場は、情報漏れを防ぐために厳しいセキュリティー体制を敷いていることで知られる。自殺とみられる転落などで亡くなった従業員は今年に入って9人に上っている。

アップルが中国人労働者に、これっぽっちも関心があるとは思えないですけどね。

このフォックスコンの工場は40万人(!)が働いているそうで、少し前の記事には「労働者の数と比較すれば、自殺率は少ない」という会社側コメントが載っていました。

中国・深センOEM工場でまた従業員飛び降り、今年9件目の「異常事態」 2010/05/15(土) 22:48:09 [サーチナ]

調査によれば、当事者は17歳から27歳の農村出身者で、在職期間は長くて1年半、短い者は20日あまりだったという。同社は飛び降りの原因について家庭の問題、恋人との喧嘩、あるいは精神疾患を挙げている。そして、驚くべきことに「最近では20~30件の飛び降り未遂が報告されていた」とのコメントも発表した。なぜこのような「異常事態」が発生しているのか。
 
ある従業員の話によれば、厳しいルールの中毎日10時間程度単調な仕事をこなし、10人ほどが一緒に寝泊まりする部屋でも誰ひとり口を利かず、「ルームメイト」の名前すら知らないという。会社側は従業員のニーズに合わせて娯楽施設を増やしたり、さまざまなイベントを開催したりしていると説明したが、その数は40万人を超える従業員数から見れば全く足りていないようだ。

そういえば、結構前ですがiPodなどを作っている工場付近で取材していたロイターの記者が、守衛から暴力を受けたという記事がありましたね。

米アップルの「秘密主義」、サプライヤーは情報漏れが命取り | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters

ロイターの記者は中国で、アップルへの納入業者の一部がいかに厳重なセキュリティー体制を取っているかを目の当たりにした。
 
龍華工場の外で取材した1人の従業員から、近くにあるフォックスコンの工場でもアップル向け部品を製造していると聞いた記者は、タクシーをつかまえてGuanlanという場所にある工場に向かった。
 
現地に到着して公道から工場の玄関や検問所の写真を撮影していると、1人の守衛が大声で何かを叫んだ。撮影を終えた記者は待たせていたタクシーに飛び乗ったが、守衛は運転手に止まるよう命令し、タクシー免許を奪い取るとも脅した。
 
タクシーから出た記者は、公道上で撮影する権利を主張したが、別の守衛も駆けつけ、フォックスコンの従業員が見守る中、工場内に連れて行かれそうになった。
 
解放の要求を聞き入れてもらえない記者は現地から立ち去ろうとしたが、一方の守衛から足を蹴られ、別の守衛からも動いたら殴ると脅迫された。
 
その数分後にフォックスコンの警備車両が現れたが、記者は乗車を拒否し、その代わりに警察に通報。警察が現地に到着して仲裁に入り、守衛は謝罪して問題は解決した。
 
警察は記者に対し「何をするのも自由だが、これはフォックスコンで、彼らはここでは特別な地位を持っている。理解してほしい」と語った。
 
こうした守衛に対し、どう行動すべきかをアップルが直接伝えているとは考えにくい。アップルは取引するサプライヤーをも対象にした行動規範を定めているし、コンプライアンス順守のために委託先の監査も定期的に実施している。

やっぱりフォックスコンでした。 こういう企業を使って、アップルは利益を上げているわけです。