高まる労働運動と、中国共産党のジレンマ

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中国の労働者に独立した労組を望む動き強まる(ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース

共産党は、広州近郊のホンダの3つの部品工場で、従業員が経営側からの譲歩を得るのに成功したことにジレンマを感じている。共産党は労働者の労働環境の改善を支持しているように見られたい一方で、過激派によるストが労働者主導の労組設立への要求にエスカレートし、現在の共産党による揺るぎない支配への脅威になる可能性があることを恐れている。
 
3件のストはいずれも、政府が出資する労組の組織、中華全国総工会(ACFTU)の外で活動していた労働者によって主導されていた。労働問題の専門家によると、ACFTUは経営陣とともに、政府が管理する労組の代表を選出する。(中略)
 
労働問題の専門家は、ポーランドで1980年代末期に独立した労組を求める動きが政府の崩壊をもたらし、ソ連を中心とした東欧共産圏の解消につながったようなことが中国で起きることを共産党指導部が非常に懸念しているとみている。
 
共産党が考えなければならないのは、より独立性の高い労組を容認する動きを抑えることによって労働者の不満が膨らむ可能性があるかどうかについてだ、と労働問題の専門家は指摘している。

本来は労働者の味方だったハズの共産党ですが、資本主義の走狗と化しているのは皮肉なことです。