18650型を7000本って重さはいくら?

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
  • ハッシュタグ:

【テクノフロンティア】あのEVマシンの動力源、発見! | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)

テクノフロンティアの三洋電機ブースで「EVB-101」なる動力用標準電池システムを見て、足が止まった。これはEVの駆動用バッテリーとして使えるのでは……。そう思い、尋ねてみると、まだクルマ用としては実用化されていないものの、横浜ゴムがパイクスピークに参戦したEVレーシングカーや日本EVクラブがギネス記録を達成した『ミラEV』などには、このバッテリーと同じセルが使われているそうだ。
 
さらに新登場のこのセルは3000mAhの容量を誇るが、テスラ・ロードスターは一世代前の従来型で2400mAhのタイプを7000個搭載していると言う。もし、この最新型を7000個搭載すれば、航続距離は400kmになるそうだ。
 
トヨタはテスラと共同でSUVベースのEVを2012年にも発売すると発表した。そのクルマに搭載されるのは、このバッテリーかも知れないのである。

18650型リチウムイオン充電池の1本あたりの重量は約44gですから、7,000本となるとそれだけで308kgになります。
実際にはセルを保持する部品や配線、さらには排熱機能を持った防水・耐衝撃ケースが必要ですから、400kg以上になるのは確実でしょうね。

『テスラ・ロードスター』の電池パックは重量450kgだそうです。 『ミラEV』は8,320本ということですから、さらに50kg以上重いバッテリーを積んでいることになります。

燃費が10km/Lとして、400km+α走る満タンのガソリンタンク(45L)の重量は50kg程度でしょうから、350kg以上の重量増要因ですね。
2Lの直4エンジン+ATミッション+排気系(250kg)が、ギヤードモーター+PCU(100kg)に置き換わると考えても、差し引き200kgは重くなります。
もちろん重かろうが、運動性能とエネルギー効率が良ければいいんですけどね。

ちなみにガソリン車と同等重量に収めるには、半分の3,500本くらいになります。 これで航続距離が200kmなら、悪くないバランスなのではないでしょうか。
逆に言うと18650型で6000mAhというのが、EVの航続距離におけるターニングポイントかもしれません。
価格については、また別の話になるんですが。