NVIDIAのTegraは「アプリケーションプロセッサ」

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第125回 タブレット型で流行の兆し、NVIDIAのTegraって - @IT

さて、そのプロセッサが「Tegra(テグラ)」である。そのような歴史的経緯からか、すでにTegra 2シリーズが商品化されており、次の新シリーズの概要も発表されている。現在出荷されているものはARM11コアにお得意のGPU技術を組み合わせたものである。ただし、もともとのターゲットはスマートフォンやPND(Personal Navigation Device)系の画面だろう。新シリーズではコアは同じARM製でもCortex-A9と呼ばれる新型に換装され、GPUも大画面化を想定して強化されている。明らかに、新シリーズは携帯ではなく、タブレットに軸足を置き始めたことが読み取れる。
 
ARM11は、連番で呼ばれる「古い」ARMのシリーズの最後を飾る最高峰であり、単体CPUとしての性能は悪くない。しかし、ARMはCortexの名を付けた新シリーズに移って久しい。ARMは新シリーズでマルチコア化を進めており、性能向上が著しいのだ。新たなシリーズで採用したCortex-A9は、そのマルチコア化された中のデュアルコアであるが、決してARMのコアとしては最先端の最高性能というわけではない。まあ、IPベンダであるARMの場合、ARMによる新製品発表と実際の製品への搭載にタイムラグがあるので、Cortex-A9は実質的には先端だといえるかもしれない。いずれにせよ、CPUのセレクションには「無理せず、ファブでの製造実績のある」「目的に合致した程度」を選んでいる感じがする。

Tegra 2シリーズを採用したAndroidタブレットを待っているのですが、なかなか出回りません。

早く製品として出さないと、iPadに周回遅れにされてしまいそうです。