asahi.com(朝日新聞社):三菱自、欧州向けEV量産開始 成長戦略、赤字が足かせ - 愛車
EVの技術を軸に立ち直りつつある三菱自の足かせとなっているのは、過去に積み上がった7700億円の累積赤字と、三菱グループに経営支援のために引き受けてもらった4400億円の優先株だ。優先株は議決権がない代わりに配当を優先的に支払わなければならない。
累積赤字は、リコール隠しなどで積み上がった過去の「負の遺産」と言え、利益を積み上げて少しずつ解消しなければならない。優先株も通常なら利益の中から少しずつ買い戻していく必要がある。累積赤字と優先株を一掃するには、計1.2兆円分もの財務改善が要る。
07年度は円安の追い風を受けて347億円の純利益を計上したが、08年秋の「リーマン・ショック」で再び収益が悪化。10年度は2年連続の黒字を予想するが、150億円にとどまり、累積赤字の解消はおぼつかない。
今年3月末からは、優先株の配当(年間220億円)が始まる予定だったが、会社法の規定で、累積赤字を抱えている企業は配当ができないため、見送った。しかし、優先株の無配を続けるのは難しい。普通株はすでに10年以上も無配で、今年の株主総会では一部の株主から不満の声があがった。
中途半端に延命させたから、ゾンビみたいな状態になってるんだよね。
GMやクライスラーのように、いっそ倒産させて債務整理して身軽にしておけば、買収しようという会社もあったのだろうけど。 いまからじゃもう遅いね。