一流選手や監督による言葉の力と、叱る極意。~巨人軍再建を支えた「叱る技術」~ - Number Web : ナンバー
34歳でラグビー日本代表監督に就任した平尾誠二氏に、監督になって最初にしたことは何かと尋ねたことがある。
平尾氏の答えは「選手と一緒に食事を取らないようにしたことです」。
昨日まで仲良くしていたのが突然、距離を置く。選手は平尾氏の急変を不満に思っただろうが、ラグビーという競技は監督はスタンドから試合を観戦しなくてはならない。よって試合前、ハーフタイムにいかに的確に指示を出すかが大事になる。
「日常会話に慣れてしまうと、監督の一言が選手の耳に残らなくなるんです。試合中に選手の頭の中に自分の声が呼び起こされるか。たった数分のミーティングのために前の晩から眠れなくなります」
平尾氏とは違う意味ですが、マネージャーは部下と親しくなってはいけないと思います。 というか、同僚と友達になってはいけないんです。 ライバルなんですからね。
ヤクルトの古田が監督として失敗したのは、プレイングマネージャーだったからだけじゃなくて、「昨日まで仲が良かったチームメイトが監督になったから」だと思います。 上司と部下の距離感というのは難しいです。
自分はいまだにマネジメントに向いてないと思っていますが、数少ない適性はこの距離感かなと思います。 親しくなりすぎないように、ビジネスライクに心がけています。
ところでこの記事で取り上げられた、巨人軍の清武代表の本ですが、さっそく注文しました。
こんな言葉で叱られたい (文春新書)
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文章のプロをも唸らせる「言葉の力」
「大人が大人をしかれるか」について、何らかの手がかりがあるかもしれません。 少なくとも和田アキ子の著作よりは期待が持てます。
ついでに、これも注文してみました。
結局は「人間尊重」の精神がなければ、本を読んだからといって「叱れる」ようになるとは限らないんですけどね。