JFEスチールの440MPa級ハイテン、新型「MRワゴン」のドアパネルで採用される - クルマ - Tech-On!
ユニハイテンは、フェライト組織の中に微細なマルテンサイト組織を均一に分散させた複合組織型高張力鋼板。従来、自動車外板パネルとしては340MPa級BH(焼付け硬化)鋼板が広く使われているが、引っ張り強さの向上による薄肉化(軽量化)を実現するには、耐面ひずみ性と耐デント性の両立が課題だった。
ユニハイテンでは、鋼板の製造段階で引っ張り強さを高めつつ、降伏強さの上昇を抑制することで、プレス成形時の変形が広範囲で均一となるようにしている。これにより、プレス成形時の耐面ひずみ性を向上し、パネル部品の面品質の確保を容易にした。
一方、耐デント性の向上で求められる高い降伏強さは、プレス加工による加工硬化および、塗装焼付け工程の鋼板温度上昇に伴って得られる焼付け硬化によって上昇させる。この上昇量は従来の340MPa級BH鋼板よりも50MPa以上大きく、薄肉化が可能な耐デント性を実現できた。
これまで外板パネルにはあまりハイテンは使われてこなかったのですが、より軽量化を進めるめに採用拡大していくのでしょうね。