自動車メーカーの「円高限界点」

img_45daf828c40dae5a00034f25ac38b1407723.gif

自動車産業からニッポン経済に至るまで 輸出立国を維持できる「円高限界点」はいくらか|公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略|ダイヤモンド・オンライン

6社中、ホンダの円高耐性が最も低いことに、「あれ?」と思う人がいるだろう。11年1月12日付の日本経済新聞によれば、ビッグ3の想定為替レートは、ホンダ84円、ニッサン84.4円、トヨタ85円とされていて、ホンダの円高耐性が最も強いことになっている。〔図表 3〕はそれに反する結果だ。(中略)
 
ホンダについては、10年3月の第4四半期から、10年6月の第1四半期にかけて業績に大きな「うねり」が観察され、それが影響していると推測される。その影響を排除すると、同社の「為替レート限界点」は75円80銭になる。それでも〔図表 3〕の1行目にあるニッサン(74円01銭)の後塵を拝する点には注意したい。

あながち外れてはいないと思うんですが、いまどき「円/米ドル」レートだけで考えるというのもかなり乱暴ですよね。

この「為替レート限界点」はこんなふうに出しているみたいです。

img_8861fa394d9abd7bc58965ae9eaa4cd310036.gif

うーん。 右側の12個の点は、過去三年間の4半期決算の結果らしいのですが、100m先の標的を撃つように、ちょっとしたブレで「為替レート限界点」は大きく変わりそうです。
「円高ドライブ効果は、直線ではなく弧を描く」と言っているのに、「為替レート限界点」を求めるのは直線的に延長した先というのもよく分かりませんね。

3年前と現在のQCD体質が同じなら、その延長線上でここが限界と言えるのでしょうが、どこの会社も急ピッチで会社を造り直しています。 1年経てば別物ですよ。
「過去がこうだから、こうなる」と言えるなら、株取引は負け知らずでしょうからね。