LifeTouch NOTEのコンセプトは、「駅のホームで3分待っている間」の有効利用

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 「モバギ」の4つの原則を踏襲し、モバギ越えを目指す新端末 ~NECがLifeTouch Noteに込めた想いを開発者に聞く

--まず、LifeTouch NOTEの開発コンセプトについて教えてください。
 
【渡邉】わかりやすくいえば、ちょっとの隙間の時間を使って、便利に使えないかということなんです。都内ですと、3~5分間隔で電車が来ますが、駅のホームで3分待っている間になにかできないかという時、あるいは2駅先で降りるんだけど、座席が空いたのでそこに座ってちょっと作業をしたいという場合がある。しかし、モバイルPCだと、取り出して起動させている間に電車がきてしまったり、目的の場所についてしまう。ちょっとの時間で考えたことや、いまここで簡単にまとめておきたいというメモ、あるいはブログや SNSの利用といった場合にも、手軽に使えるツールがあればいいのですが、PCではそれができないし、スマートフォンでも入力にストレスがある。それで諦めてしまっている人はかなりいるんじゃないでしょうか。
 
ここに1つの市場があると思っています。ですから、この製品が、オールマイティだとは思っていない。電車の中でも吊革に掴まって、何か読むという点ではスマートフォンが適している。こうしたシーンではスマートフォンを使って欲しい。外出先で、カフェに入って、まとまった時間を確保して、資料を作るというのではあれば、モバイルPCの方が適している。こうしたそれぞれのデバイスの利点を理解した上で、その中間領域の製品として、新たな市場を開拓するのがLifeTouch NOTEというわけなんです。
 
--その市場規模というのはどれぐらいあるものなのでしょうか。
 
【渡邉】約60万台の市場規模だと思っています。
 
--PCの年間出荷台数が1,400万台ですし、スマートフォンは2011年度には1,000万台規模に到達するという見込みもあります。その点から見ると小さな市場規模ですね。
 
【渡邉】確かにまだまだ市場規模は小さい。しかし、スマートフォンは爆発的な勢いで増加している。スマートフォンは、PCで実現していた機能を取り込むという動きが加速していますから、当然、その反動として、実現できない機能に対する不満が出てくるでしょう。特に、入力に対する不満はまず想定できる。つまり、スマートフォンが広がることで、LifeTouch NOTEに対する期待が高まる可能性があるわけです。LifeTouch NOTEが目指す中間領域という市場の広がりは、スマートフォン市場の拡大とともに、拡大するだろうと考えています。
 
LifeTouch NOTEの初年度の出荷計画は10万台です。かつて当社が発売したモバイルギアでは5年間の累計出荷が60万台。これを逆算するとほぼ年間10万台規模。また、キングジムさんのポメラが年間10万台規模で出荷していると聞いています。ここからみても、LifeTouch NOTEも10万台という目標は最低限の数値としてクリアしたいですね。

わからなくもないけど、すんごいニッチな用途だと思うけど。
それよか、泊まりのツーリング先で日記書いたりするのに良さそう。 もっとニッチか?

ノートPCの代わりに使うには、残念な点もあります。

--USBに関しては、Mini USBとしていますね。
 
【花岡】LifeTouch NOTEはホストとしての役割は果たしませんから、ポータブル機器として利用度の高いものを選択しました。Micro USBではまだ入手性が低いですし、資産を活用するのにも不便です。そこで、Mini USBを採用したのです。
 
--市場想定価格は4万円前後となりそうですが、この価格設定にもこだわりがありますか。
 
【渡邉】ユーザーターゲットが、すでにモバイル PCを所有している、あるいはスマートフォンを使っているという人たちですから、価格設定には気を遣いました。2台目、3台目の端末として購入をしていただけるような価格設定がどうしても重要になる。また、「会社帰りのビジネスマンが衝動買いができるもの」にもしたかった。通信サービスと一緒に契約すると低価格で購入できるというビジネスモデルを活用した際に、どの程度の価格であれば、衝動買いをしてもらうのに魅力的な価格になるのか(笑)、ということも想定しています。このあたりの考え方は、ネットブックの経験が活きています。ただ、コストを優先したことで、重量や厚さという点では、どうしてもトレードオフになる部分がある。ここは今後の改善余地の部分だと考えています。

DoCoMo じゃなくて WiMAX だったらいいのにな。

Androidを使って、かつての HP200LX みたいなのを作ると面白いかもね。 auの IS01 は惜しかったな。