日産・三菱提携の陰の主役は成長見込まれる“トラック”|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン
カルロス・ゴーン・日産社長も軽自動車分野での協業と同等かそれ以上にピックアップトラック分野での開発、生産の協業を重視しているという。
なにしろ、この市場は意外に大きい。10年、トヨタはアジア、中東、中南米でピックアップトラックの「ハイラックス」を40万台販売。国内では乗用車から撤退したいすゞ自動車もタイでは30万台近く、ピックアップトラックの「D‐MAX」を生産している。(中略)
軽自動車は登録が35%、200万台に迫るとはいえ、長期的には縮んでいくことが確実な日本市場に限られた車種でしかない。
現在の、軽自動車の規格ではそのまま、全世界的な戦略車に転換することは難しい。排気量が小さい割に安全対策がしっかりと施され重く、価格が高くなる。サイズとしては近いレベルにあるタタ自動車の「ナノ」のような地場メーカーの作る格安車とは戦いにくい。
そもそも、軽自動車のシェア拡大は、登録車市場を減少させる。ここにきて各社が軽自動車に注力する背景には、他社の軽自動車に自社の乗用車の顧客を奪われるなら自社でやったほうがマシ、という後ろ向きの事情も存在する。
もともと日産の小型トラックは「DUTSUN」ブランドで北米で強かったんですが、アジアでの存在感はあまりないですね。
面白いのは、日産、三菱自ともにトラック事業(日産ディーゼル、三菱ふそう)を外資に売っ払った過去があることです。 小型トラックについては残っているんですね。