asahi.com(朝日新聞社):米、日本の原発対応に不信感 退避範囲の違いに疑問噴出 - 国際
福島第一原発からの退避勧告範囲が17日、日米両政府間で大きく食い違ったことをきっかけに、日本政府や東京電力の情報の出し方に対する不信感が米国内で高まっている。
米CNNのキャスター、アンダーソン・クーパー氏は16日夜(日本時間17日午前)、東京からの中継で「日本政府の公式見解を信用している人に出会っていない」と指摘。「民間(東京電力)が情報を管理しており、一般市民を誤った方向に導いている」「(日本政府の)会見は具体性がなく、何が進行しているか理解できない」と批判した。
米政府は米東部時間の16日午後(日本時間17日未明)、ルース駐日大使名で、福島第一原子力発電所から半径80キロ圏内に住む米国人に対する避難勧告を出した。福島第一原発から半径20キロ圏内の住民に避難を、20~30キロ圏内では屋内退避を指示する日本政府と、大きく食い違う判断だ。
米政府はこれまで日本政府の指示が「我々の専門家と一致している」(ルース大使)として従ってきたが、その方針を一転させた格好になった。住民に10ミリシーベルト以上の被曝(ひばく)の恐れがある場合に取られる米国内の安全指針を満たせない、という判断となった。
そもそも、これまでなら少しでも放射能が漏れたら大騒ぎしていたマスコミが、揃って「人体への影響ない」と合唱しているのが信用できませんよね。 だったら、これからは少々なら漏れても平気ということなのかしらん?
パニックを起こさないためにということなんだろうけど、「絶対に安全」と言われていた原発が暴走しているのに、誰がそれを鵜呑みにすると思いますか?
原発事故対応は場当たり的 制御不能とEU欧州委員 - 47NEWS(よんななニュース)
欧州連合(EU)のエッティンガー欧州委員(エネルギー担当)は16日、福島第1原発事故への日本の対応について「信じられないほど場当たり的」と厳しく批判、「原発は制御不能に陥っている」との認識を示した。
欧州議会の公聴会でエッティンガー氏は日本政府と東京電力の連携がうまくいっていないと指摘。さらに原発の冷却システムがダウンしたため、放水車の使用や上空からの水の投下で原発を冷却することを検討した日本の対応に強い疑問を示し「もはや技術的能力の問題だ。日本の技術力への評価を見直さなければならない」と述べた。
実際にやっていることは江戸時代の「火消し」以下なので、まったく反論できないですね。
Business Media 誠: 藤田正美の時事日想・特別編:原発事故! すべての責任は“東電だけ”にあるのか
すべてが落ち着いたとき、事故がどのように進行したのか、違う対処法があったのか、安全策の考え方を見直さなければならないのか、つぶさに検証する必要がある。また大きなリスクにさらされたとき、情報とともに、誰が責任をもって意思決定するのかを問う必要があるだろう。
今回、内閣と東電が統合対策本部を設置したのは5日目のことだった。4号機から煙が出ている映像が放映されているのに、官邸に1時間も情報が来なかったことにいらだった首相が提案したのだという。そして東電に乗り込んだ首相は、経営陣に対し厳しい言葉で責めたと伝えられている。
東電からの情報の出方に問題があったことは事実だと思うが、問うべきは、原発の事故があったときに企業任せでいいのかということである。どこかの時点で、企業の経営判断を超えた判断が必要なときがある。今回で言えば、冷却を必要とする原子炉に海水を注入するという決定をしたときである。外部電源が全部ダメという状況下で、ポンプ車を動員して海水を注入するというのは、東電にとってはそう簡単な決定ではない。1号機は最も古い原子炉とはいえ、海水を入れれば「廃炉」も覚悟しなければならない。新しく建設すれば3000億円ほどの資金が必要だ。
専門家は「通常使う純水が間に合わなければ海水で冷やすしかない」と指摘していたが、巨額の損失を覚悟して海水を注入するという決定は、発電所の所長で決められることではあるまい。経営トップの決断を得ようとすれば、当然時間がかかるし、現場の状況をよく知らないトップは何とか発電所を救おうとするだろう。
だからこそ事故が起きて、国に通報しなければいけないような事態になったときには、国が指名した専門家集団が、企業から完全に指揮権を奪い、迅速に事態を収拾する決断を現場でしなければならないと思う。もちろんそのためには、国つまりは総理大臣がその指揮官の決断を完全にバックアップする(結果はどうなっても責任を総理が持つということだ)姿勢がなければならない。
尖閣での衝突事件の船長釈放でもそうですが、誰も責任を取ろうとしないのが民主党政権の特徴ですからね。 参院選敗北の責任問題さえうやむやにしているくらいですから、期待するだけムダというものです。