東電の発電能力、震災前7割に回復へ 2火力再開で :日本経済新聞
東京電力の藤本孝副社長は19日、東日本大震災で停止した東扇島火力発電所(川崎市)を3月中、鹿島火力発電所(茨城県神栖市)を4月中に全面的に運転再開する見通しを明らかにした。他の火力発電所の稼働率も引き上げる。4月末までに発電能力を現状より2割高い約4200万キロワットに増やし、震災前の約7割に回復させる。ただ需要が拡大する夏場の水準にはまだ届かない。(中略)
東電の被災後の電力供給能力は他社からの受電分も含めて約3400万キロワット。火力発電所の再立ち上げなどが進めば、供給能力は大幅に増える。しかし広野と常陸那珂は需要期の夏までに「復旧できるか今のところ分からない」(藤本副社長)という。
東電は通常、冬場で5000万キロワット、夏場で5500万~6000万キロワットの電力供給力が必要。電力不足を完全に解消するには時間がかかる見通しで、東電は「夏には東京都の千代田、中央、港の3区を除く20区でも本格的に計画停電を実施せざるを得なくなるだろう」としている。
一息つけても、入梅くらいにはまた計画停電せざるを得ないでしょうね。
2ヶ月でどこまで節電できるか... 厳しいですね。
【計画停電】4月中に800万kW増強を目指す|GAZOO.com
東電の電力供給力は、わずかだが上昇している。例えば、大規模停電が懸念された17日の東京電力の供給力は3350万kWだったが、翌日は3500万kWに増強した。ただ、この供給力は電力消費の想定(需要)によって変化し、需要が伸びず、計画停電が実施されなかった19日は3400万kWだった。藤本孝副社長は、供給力のアップには2つの手段があるという。いずれも火力発電で、1つは損傷を受けた火力発電所の復旧、もう1つは定期点検中で運転を止めている火力発電機の繰り上げ始動だ。
「定期点検中のものは設備が壊れているわけではないので早い。3月中には250万kWから300万kWは見込めると思う。さらに4月中にはトータルで800万kWは確保したい」(藤本氏)
17日には大井火力(品川区八潮)の発電機が35万kWで再始動した。東扇島火力(川崎市)、五井火力(千葉県市原市)、袖ケ浦火力(千葉県袖ケ浦)の再開が予定されいている。復旧が難しいのは、石炭火力で震災の影響が強く残る常陸那珂火力(茨城県東海村)や広野(福島県広野町)だ。
横須賀火力を再稼働させれば227万kW出せるんだけど、難しいのかな?