私の知る限りでは、ヨーロッパ車に関してはルーテシアと同じようにボルトで固定する方式のほうが多いのではないでしょうか。その理由は、コストが安く済むからです。日本車の方式ではスタッドボルトとナットという2つの部品を必要とするのに対し、ボルトで固定する方式ならば、ボルトしか要りません。部品点数が少なく、組み付け工程も少なくて済むわけですから、当然コストは安くなるのです。とくにフランスの小型車など、かつてはホイールを4本ではなく3本のボルトで固定していたくらいですから、コスト管理にはシビアなのです。
とはいえ、それは作る側の論理であって、われわれユーザーにとってのメリットは見当たりません。質問にあるように、ハブからスタッドボルトが生えていたほうが、タイヤ交換の際の位置決めは楽ですからね。
「作る側の論理」という意味では、スタッドボルト式の方がホイールの自動締め付けをし易いですけどね。
ハブ側にねじ穴を設けると、勘合するねじ長さの分だけハブの厚みが必要になります。 スタッドボルトだと、抜け止めのフランジの厚みだけでいいので、スペース効率はいいです。
ただハブとスタッドボルトを締まり羽目で勘合させる必要があるので、高い加工精度が要求されます。