小沢氏激怒、菅・鳩山会談の詳細知らされず (読売新聞) - Yahoo!ニュース
2日朝、東京都内のホテルの一室。造反を決意した民主党衆院議員50人以上が続々と集結し、前日夜の会合に70人を集めたことで、「もう不信任案可決は決まったも同然」との高揚感が漂った。内山晃衆院議員は記者団に「140票は取りたい。そうすれば、自民、公明両党の数より我々の方が増える」とまで公言した。
だが、首相と鳩山前首相が2日午前に会談し、首相が同日昼の民主党代議士会で退陣を示唆すると、雰囲気は一変した。
両氏の会談の詳細を知らされていなかった元代表は激怒した。造反を決意していた議員ははしごを外された格好となり、「具体的な辞任時期を示していない。これは造反組に対する分断作戦だ」「訳が分からない。“世紀の談合”だ」と怒りをあらわにした。
元代表は急きょ、国会内の自室に側近らを集め、「退陣の言及にまで追い込んだのは一つの成果だ」と述べた。グループの対応については「自分は欠席するが、後は個々に任せる」と語り、自主投票の方針を打ち出した。
本来なら一気に決めたかった小沢としては、鳩山を軟禁しておかなかったのが失敗だったのかもしれません。
結果的に、鳥なみの記憶力の人が主導権を握ったというお話: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man's Blog
まさかのルーピー鳩山先生、土壇場の寝返りで事態が急展開に。というか、最後の最後で譲歩して鳩山さんと握り直した菅首相の粘りというのもあるんでしょうけれども、鳩山さんというのは本当に善意の人で、最後に言われた人の意見に最も影響される御仁でもありますので、前日まで小沢さんと握っていても菅さんが後から言えば「そうか」となって翻意してしまうという人間の機微がもろに出た政局でありました。
普通はね、「有事である震災対応が終わったら、首相が退任する」というような有事対応内閣という再定義をして、辞任圧力とかは先にガス抜きするもんだと思うんですよ。でも菅さんはそういうことを考えない。最後の最後まで追い詰められて、ようやく「そうか! 首相辞任の空手形を切ればいいんだ!」となる。
前首相もまた同様。鳩山さんは最初から菅さんとそういう握りを持っていればよかった。でも鳩山さんのことだから、菅首相が前日のサシでの鳩山さんとの会談の席で「分かりました。党内融和のためにも、震災対応が終わったら辞任しましょう」と言われても、後から小沢さんに「不信任案可決でいいんだよな?」と念押しされたら菅さんの話は吹っ飛んで小沢さん側についてしまいかねませんでした。
本当に鳩山さんというのは、首相経験者でありながら、善良すぎて脳みそのメモリーがフロッピー並みであり、大きい事案がどんどん入ってくると情報が上書きされてしまうわけでありまして、また物事の善悪がしっかりと認識できないというか、将来どうなるか考えて行動しないというか、非常に場当たり的だけど凄く誠実すぎる人なのであります。
まったく政局どころか政治には不向きで、組織というものを率いるにはよろしくない御仁がキーマンだったというのは我が国にとっても不幸といいますか、もうしょうがねえなあというところであります。
そもそも鳩山グループの大半は、鳩山が不信任案に賛成すると明言しても、行動を共にしようとはしませんでした。
小沢だって鳩山を信用するのは危ないと分かっていたハズなんですけどね。
管としては、退陣することになったとしても、小沢派には絶対に政権を渡したくないと思っているでしょう。 後継争いが本格化すると、党内対立はますます激化すると思います。
結局、不信任案が否決されても政治の機能不全は続くのです。