ダイハツ「e:S」は2年で開発

ダイハツ「e:Sテクノロジー」が1リットルで30キロメートルの燃費を実現できた訳 (サーチナ) - Yahoo!ニュース

今回、このプロジェクトの統括責任者を務めた同社技術本部・上田亨エグゼクティブチーフエンジニアは「09年の東京モーターショーでコンセプトモデルの『e:S』を発表してから2年で、何とかここまでの物を創りあげられた。当時、展示していたクルマは今回発売予定のものとは違い、3ドアで全長も短かった。ここからデザインを見直し、技術的には10・15モードで30キロメートル/リットルだった燃費性能をJC08モードで30キロメートル/リットルまで向上させるために、エンジン性能のアップはもちろん、ボディ重量の軽減など徹底して細部まで見直した。通常4年はかかるゼロからの開発をこのように半分の期間でできた最大の理由は、プロジェクトに関わるスタッフの配置や指示系統など分散していたものを変革し、全てを一元化で管理する体制を作ったこと。そのおかげで、1年かかる意匠開発の承認を半年でクリアできるなど、様々な所で好影響となった」と語った。
 
「e:Sテクノロジー」成功の裏には、エンジン開発やデザインなど優れた技術力の他に優秀な組織マネジメントという技術力も加わっていた。このダイハツが誇る新型車だが、9月の発売に向け順調にスケジュールをこなし、間もなくお披露目となる。

東モのコンセプトカーは、どうみても実用性に乏しそうでしたが、市販版「e:S」は(額面通り受け取るなら)ものすごい競争力を持っていますね。
良いクルマは、良いプロジェクトマネジメントからしか生まれないということですね。

【ダイハツ イース 発表】自己完結する開発体制を導入 | レスポンス (ニューモデル、新型車のニュース)

イースの開発では、人事権も持つ車両開発担当役員が中心となって各分野のスペシャリストを集めたチームを編成、このチームが車両の設計から開発、調達、生産、販売までを一元管理する体制を構築した。「チームで自己完結する」体制で、これによって全体が最適化され、高い目標をクリアした新型車を短期間で短縮できた。
 
同社では今後も主要モデルの開発では、こうした開発手法を導入していく方針だ。

本当のノウハウは、そんな簡単なことではないのでは?