ホンダが小型ジェット機事業に参入する理由

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
  • ハッシュタグ:

利益日本一のホンダは なぜ小型ジェット機事業に参入するのか|新聞記事から学ぶ経営の理論|ダイヤモンド・オンライン

ホンダのジェット機参入には、しっかりと戦略に裏打ちされた勝算があります。それを理解する手助けになるのが経営学者マイケル・ポーターの「参入障壁」の理論です。
 
「参入障壁」とは、ある業界に新規参入していく際に、参入を妨げる要因のことです。業界によって新規参入しやすい業界とそうでない業界があります。
 
新規参入しやすい業界は、それだけライバルの会社の数が増えますから業界内の競争は激しく、利益を上げるのは容易ではありません。逆に新規参入しにくい業界は、参入するまでは大変ですが、一旦参入してしまえばライバルが少なく、比較的安定した利益をあげることができます。ジェット機業界は「参入障壁」が高く、新規参入が難しい業界の代表例です。

一言でいえば、小型ジェット機事業が「ブルーオーシャン」だと判断しているんでしょうね。

飛行機だから「ブルースカイ」というべきかも。

新規事業への参入は短期間での成果を求めるあまり、ともすると参入障壁の低い業界へ目が向きがちです。それはすなわちライバルが多く競争が激しい業界ということになり、よほどの差別化ができないかぎり、利益という果実を得るのは容易ではありません。
 
ホンダが参入したプライベートジェット機業界に参入するには長い準備期間が必要ですし、高い技術力も要求されます。規制当局との折衝も一筋縄ではいかないでしょうし、試験飛行には人的な危険も伴います。技術陣、経営陣ともに忍耐のいる仕事です。ただ、こうした苦労を重ねてきたからこそ、得られる果実も大きいのです。


確かにボンバルディアなど既存の競争相手は、トヨタやVWなど自動車業界のライバルに比べたら、大したことないかもしれませんね。