「踏んでもエコ」なデミオ SKYACTIV、「楽しさ」を強みに

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第431回:これは走るダイエットフードだ! デミオでわかった「スカイアクティブ」の本質

ここからは全くの私見だが、おそらくマツダは単純にエコ一本だとハイブリッド勢やダウンサイジング+ターボ勢に負けると踏んでいるんだと思う。それはいろんな走行シチュエーションを含む絶対燃費もそうだし、会社の規模的にもそう。
 
それと、乗ってつくづく思ったが、やはりスカイアクティブに走ってすぐわかる個性はない。もちろん、今回の「デミオ 13-SKYACTIV」には多少不利な点があって、ベースが既存車種であるがゆえスペース的にすべての技術を投入できず、例えば、4-2-1の排気系の代わりに「クールドEGR」というシステムを入れた。結果、希望どおりの「15%増しのトルク」は得られてない。
 
従って、今後はさらに開発が進められ、トルクも燃費もいい、スカイアクティブ本来の姿が見られるはずだが、それでもわかりやすいとは言い難い。「いや、俺ならわかる」という人もいるだろうが、それは少数派だろう。つまり、燃費はよくても、それだけでは弱い。
それもあって、「エコ」だけでなく「エコからつながる楽しさ」に持っていこうとしている気がするのだ。しかもそれは、今まで言い続けてきたマツダのZoom-Zoom戦略にも見事つながるし。

マツダがSKYACTIVにハイブリッドを組み合わせるのが先か、他社がガソリンエンジンの燃費を改善するのが先か。
こういう競争がある限り、まだまだ自動車は進化しますよ。