ホンダの米ディーラー在庫が払底=供給不足が最悪に (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース
ホンダの米国内在庫が払底しており、同社の米国ディーラーにとっては8月が東日本大震災以降で供給不足が最も厳しくなりそうだ。
ホンダは、トヨタ自動車や日産自動車に比べ生産回復が遅れ、米国販売は在庫不足から大幅減少が続いている。米国では最大規模のディーラーであるフロリダ州フォートローダーデール・ホンダ店のリック・ケース氏は、同店の在庫水準は通常の約5分の1に低下し販売は急減していると指摘し、「8月はホンダのディーラーにとって最悪の月になるのは間違いない」と話す。
ホンダの広報担当者は、同社の米国工場の生産は平常水準近くまで回復しているとしながらも、新車をディーラーに引き渡すまでには時間が掛かることを認めた。同社の新車の多くはディーラーに引き渡されるとすぐに売れてしまう状況となっている。
ホンダの北米販売台数のほぼ90%は北米で生産されるが、一部の電気系統部品は主に日本で生産されている。このため、新型スポーツ用多目的車(SUV)「CR-V」の発売を当初予定から少なくとも1カ月延期し、年末にせざるをえなくなった。
これまでホンダが北米で築き上げた、ユーザーロイヤリティの真価が問われる夏になりそうです。