菅首相は「高杉晋作の真髄」を本当に理解しているのか|田中秀征 政権ウォッチ|ダイヤモンド・オンライン
高杉晋作の最も顕著な性格的特性は、地位に対して徹底して無欲であったこと。藩命によって役職を与えられると素直にそれに応じたが、役割を終えるとさっさと引き下がった。
高杉はわずか80人そこそこの手勢で功山寺で挙兵。当時幕府に屈していた長州藩の俗論党政権を打倒。長州藩を討幕路線に大転換して明治維新への道を開いた。
彼はその実績により、藩内で最大の発言力を得たにもかかわらず役職を固持して、「あとは諸君に任せるよ」と身を引いた。
また、高杉は、志が固いばかりか、討幕、開国の大目標に対して驚くべき一貫性を持っていて、「場当たり」な言動がなかった。
それに、同志を大事にする性格も際立っていた。
志に殉じた奇兵隊などの隊士のために、馬関(下関)郊外に招魂場をつくって手厚く神霊を祭った。
これ、桜山招魂場というんですが、私の母校である桜山小学校のすぐ裏の山にあります。
挙兵した功山寺は長府にありますし、高杉晋作の終焉の地も市内にあります。
全国的な知名度では負けますが、下関の人間にとって高杉晋作は、坂本龍馬に勝るとも劣らないヒーローです。
それを、宇部出身の「カオナシ」みたいな政治家が自分をなぞらえるなんて、おこがましいどころか万死に値すると思います。