五山送り火:陸前高田のまき拒否 京都市に抗議殺到 - 毎日jp(毎日新聞)
津波で流失した岩手県陸前高田市の高田松原の松を京都の「五山送り火」(16日)のまきにする計画が放射能汚染を懸念する声を受けて中止された問題。京都市によると、中止決定以来、市役所に約250件の電話やメールがあり、大半が中止を批判する声だったという。陸前高田市で、震災遺族らのメッセージを記したまき333本を精霊の「迎え火」として燃やした「大文字保存会」(京都市)の松原公太郎理事長は「ご容赦ください」と頭を下げた。(中略)
計画が報道された6月末以降、京都市に少なくとも40件程度「放射能汚染された灰が飛ぶのでは」など不安を訴える電話があり、関係者の自宅にも抗議の電話があった。
保存会はまきのかけらを取り寄せ、民間会社に依頼してセシウムとヨウ素の検査をしたが何も検出されなかった。まきの使用を巡って理事会でも意見が割れたが、「不安は完全に拭えない」と中止を決断したという。
藤原さんは「不安に思う人がいるのなら押し通すことはない。保存会が現地で(当初の計画から)形を変えて亡くなった人や遺族らの思いに応えているのは、誠意の表れで感謝している」と話す。
一方、京都市によると、「送り火は死者を鎮魂する場で被災者の思いに応えられる場。『いちげんさんお断り』のようで、京都市民として恥ずかしい」「陸前高田市は原発から離れているのに、被災地の思いを届けようとする真摯(しんし)な取り組みをなぜ中止するのか」などの意見が寄せられているという。
40件で「抗議殺到」というのもどうかと思うけど、その程度で中止する程度の想いしかなかった、単なるフラッシュアイデアだったのでしょう。
京都の人に「ぶぶ漬け」を勧められても、真に受けてはいけませんね。
続報です。
asahi.com(朝日新聞社):被災松、五山そろって送り火に 大文字も受け入れ - 社会
京都の「五山送り火」で、東日本大震災で津波になぎ倒された岩手県陸前高田市の松でつくった薪(まき)を燃やす計画が、一部の市民から放射能への不安を指摘されて中止された問題で、大文字保存会は11日、京都市が取り寄せる別の薪を送り火で燃やすことを決めた。一度は消えた送り火計画は、五山そろって被災地の薪を燃やすことで決着した。
全国から殺到した苦情電話を受けた京都市が、現地のボランティアらの協力で薪500本を取り寄せ、五山の各保存会に16日の送り火で焚(た)くよう要請していた。大文字以外の「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の保存会は受け入れを決めていた。
いったん受け入れ中止を決めた大文字保存会では、被災者が鎮魂のメッセージを書いた薪333本を現地で燃やした後に、一転して別の薪を受け入れることへの疑問も出た。だが、最後は「五山そろってやるべきだ」と意見が一致したという。
汚点を残さないためにも、考えを変えて頂いてよかったですね。
澤田美明
大文字保存会、市役所所轄課、市長、いったい誰が決定したのですか?京都市民として恥ずかしいかぎりです!大文字の夜は敬虔な気持ちで送り火を眺めてきましたが、それももうかないません。誰かをはっきりとさせてください。
徳竹重明
大文字の送り火は、文化・伝統であり、次世代に伝えていくのが使命。今回の行動は何を残したのだろうか。大震災に遭い復興に向けて日本全体が努力しているのに、自己中心で全体を見ない勝手で虫がよすぎる行為の何者でもない。なぜ直轄する官庁からお咎めや勧告が無いのだろうか。法人の名の下で、なんでもやってもいいなら、そもそもその団体の存在する意味がない。本当に間違ったというのであれば、透明性を明らかにして、将来に向かってどうするのか表明する必要がある。あまりにも都合の良い解釈と行動で悲しい。