通年採用になれば、“シューカツ”の問題は解決するのか

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「通年採用できませんか」“シューカツ”に悩む大学生から企業に提案:日経ビジネスオンライン

【学生の視点】
 
学生たちだって好きで授業を休み、教授の機嫌を損ねているわけではない。まだゼミ活動も活発化していない3年生の途中で、いきなり就職のことなど考えたくない者がほとんどである。学業や研究に明らかに支障があるし、暑い夏からリクルートスーツで汗だくになりながら企業を回ることなど本当はしたくない。
 
企業や業界を丁寧に調べる時間もないから、名前が通った企業にエントリーシートをとりあえず送る。50社以上に送付することも珍しくない。
 
一部の学生は「就職活動に間に合わないから」という理由で検討していた留学を断念してしまう。するとメディアから「日本の若者は内向き志向」と叩かれる。
 
とにかく将来について考え、悩む時間が不足している。
 
なぜこうなるのかと言えば、日本では大学3年生の夏休みから4年生の春頃まで約半年という短期間だけに就職のチャンスが集中しており、それを逃したら就職浪人するしかない状況に学生は置かれているからである。

で、通年採用にしたら、これらの問題は解決するのか?

「将来について考え、悩む時間が不足している」のは、シューカツ期間が短いからではなく、シューカツに直面するまでにキチンと悩んでこなかったからじゃないの?

村上龍の「13歳のハローワーク」が出版されたのは、就職氷河期真っ只中の2003年でした。

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あれから8年、当時の13歳はもう21歳になり、シューカツ真っ只中でしょう。
まさか8年間何も考えてこなかった、なんてことはないですよね?


「半年しかチャンスがない」ということですが、それでもチャンスがあるだけマシかもしれません。
もし米国のような採用方法になれば、経験も実力もない、ましてや学業優秀でもない学生にはノーチャンスになるかもしれませんよ。