オリンパス菊川社長退任 後継にイエスマン置き、院政は継続

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<オリンパス>12日で異例の展開 企業買収「問題ない」 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

「私は適切だと思う。問題はない」。東京都内でこの日開かれた会見で、高山新社長はウッドフォード元社長が疑問視した投資助言会社への約660億円の支払いについて、第三者委員会の発足前にもかかわらずこう言い切った。また、ウッドフォード元社長の経営手法を「独断専行で、部下を恫喝(どうかつ)した」と強く批判する一方、菊川前社長の業績を「大変大きかった」と評価し、菊川前社長の擁護に終始した。
 
菊川前社長がたった12日で辞任に追い込まれたのは、ウッドフォード元社長の「内部告発」を受けて市場に同社への疑念が広がり、株価下落に歯止めがかからなかったためだ。同社の株価は解任騒動の前と比べて終値ベースで半減し、国内外の大株主から詳細な情報開示や調査を求める声が相次いだ。問題視された企業買収や、ウッドフォード元社長の解任を主導した菊川前社長が引責辞任することで、批判をかわす狙いがあったとみられる。
 
しかし、高山新社長は会見で「第三者委員会の結果が出ていないのになぜ不正がないと断言できるのか」との質問に、「最終的には第三者委員会の判断に委ねる」と歯切れの悪い返答を繰り返した。さらに、第三者委の発足時期についても明言を避け、真相究明への姿勢に疑問を残した。

こんなんで乗りきれると思っているなんて、よっぽど頭が悪い人たちだね。

焦点:オリンパス、窮余の社長交代で市場の批判払しょく狙う | Reuters

「抜本的な変革の期待がいきなりしぼんでしまった」――。国内系運用会社のファンドマネージャーは、今回の発表を受けてこう語った。高山新社長が就任会見の冒頭で「過去の買収は適切に実施し、不正行為は一切ない」とする菊川剛前社長のコメントを読み上げたからだ。「市場が何を期待しているのか、オリンパスは本当に分かっているのか」とこのファンドマネージャーは憤る。しかも、菊川前社長は代表権を返上したものの、取締役としても留まる。引き続き影響力を行使するのではないかとの懸念も残る。

船が沈むときというのは、こういうものなのかもしれません。