マツダ、円高響き4期連続の最終赤字を予想

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マツダが今期予想を下方修正、円高響き4期連続の最終赤字に (ロイター) - Yahoo!ニュース

マツダ<7261.T>は2日、2012年3月期の連結当期損益予想を10億円の黒字から190億円の赤字に修正した。4期連続の最終赤字となる。
 
コスト改善を加速するが、円高の長期化によるマイナス影響を吸収しきれない。赤字予想となったため、これまで未定としていた年間配当予想は無配とすることを決めた。2期連続の無配となる。
 
通期の連結売上高予想は2兆1900億円を2兆1600億円(前期比7.1%減)に、営業損益は200億円の黒字からゼロ(前期は238億円の黒字)に引き下げた。営業損益ベースでは前回予想に対し、円高が約350億円の下押し要因となる。10月以降の想定為替レートは1ドル=76円、1ユーロ=105円とし、通期では1ドル=78円(従来予想は83円)、1ユーロ=110円(同113円)に修正した。
 
通期のグローバル販売台数は国内20万9000台、北米37万6000台、欧州20万4000台、中国26万台、その他26万1000台で合計131万台となり、前回予想を5000台上回る見通し。
 
11年4―9月期の連結売上高は前年同期比17.1%減の9591億円、営業損益は216億円の赤字に転落した。前年同期は121億円の黒字だった。当期損益は398億円の赤字。

他社の逆張りで国内生産・海外輸出でやってきたマツダですが、ここ2年くらいはタイや中国、ロシアにメキシコと海外生産の強化に乗り出しています。
本当ならもっと早くやりたかったのでしょうが、体力のなさやフォード傘下で自主的に動けなかったのが災いしました。

マツダ山内社長、円高で「糸が切れる直前」 (レスポンス) - Yahoo!ニュース

マツダの山内孝社長は2日、歴史的な水準が続いている円高について「糸が切れそうになる直前」としながらも、「あきらめるわけにはいかないので、更にコスト改善もするし、更に構造改革も時間はかかっても進めていく」と強調した。
 
山内社長は同日都内で開いた決算会見後、一部報道陣に対し「円高だけは個別企業がコントロールすべきものは何もなく、経営要件として与えられるもので、非常に苦しい」とした上で、「我々努力を重ね額に汗をかいて全員で、グループ全体で頑張ってきたものが、一夜にして全部消えてしまうことが続いている。本当にある意味で糸が切れそうになる直前くらい」と述べた。

果たして構造改革が間に合うでしょうかね?