読書が人格形成に影響するのは中学生の間だけ

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マンボウ先生が残していったもの:日経ビジネスオンライン

中学校に通っていた3年の間、私は北杜夫の作品を耽読し、文体を模倣し、世界を眺める時の視点の置き方を、いつも微妙にドクトルの方向にシフトさせていた。その3年間の、いま思えば異質な期間が、私の性格のうちにあるどことなく人工的な部分を形成している。後天的に獲得する個性があるのだとすれば、それは12歳から15歳ぐらいの間に身に付けた部分に限られるはずだ。15歳を過ぎると、読書経験は、知識や情報をもたらすことはあっても、人格を変えるまでには至らない。その意味で、中学生の頃に出会ったあれこれは、人でも、音楽でも、小説でも、後の人生を変えてしまう力を持っている。不思議なめぐりあわせだ。

自分の場合は、平井和正の「幻魔大戦」シリーズと「ウルフガイ」シリーズですね。
特に「アダルト・ウルフガイ」の主人公である犬神明の生き方には、「理不尽なことに負けない自我を強く持つ」という意味で、かなりの影響を受けました。

中学生にはかなりバイオレンスな内容でしたが、ぜひ読んでみてほしいですね。