認めるけれど、好きじゃない

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【書評】『自分のアタマで考えよう』(ちきりん・著): やまもといちろうBLOG(ブログ)

本書はそういうちきりん女史の考え方が余すところなく書き綴られているのですが、思考のルールが極めてゼロベースで、物事をまずフラットに捉え先入観なく考え方を詰めていくという思想が出ております。時折、ちきりん女史のブログ(な感じのはてな)が釣堀になっていてアクセス乞食に見える場合があるのも、比較的定説の固まった事案でも裏側から見たり、一から考察を積み上げるといったような思考の結果を作る過程を読者に披露しているからなんでしょう。
 
有識者の話を先に聴いて「解答」を見ず、まず自分の頭で考えて一通りの要素を詰めていった後で、あらためて他の人の議論を読むというのは、相当な覚悟の要る部分であります。私ならやらない。でも、そういう思考の進め方を習慣付けている筆者だからこそ、取り上げる事案がいちいち釣り臭く見える、その代わりプロが敢えて見落とす本質を見抜く力が出てくるという炙り出しが彼女独特の芸なんですね。ある意味で「最高に疑り深い素人」であり、そうであるが故に当たり外れがあるけれど、その分かえってノイズが少ないという珍しい書き手でもあります。

好き・嫌いで言えば、あまり好きではないですね。 日記は読んだことないですが、ちきりん氏の記事のフックに引っかかることはよくあります。
でも「釣り」臭くて、結局は取り上げるのを止めてしまうことが多いです。

でも「極めてゼロベースで、物事をまずフラットに捉え先入観なく考え方を詰めていく」というのは正にその通りで、すごくちゃんと考えてあるなぁと感心します。

自分のアタマで考えよう
ちきりん
ダイヤモンド社
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とりあえず注文してみましたよ。
でもあの語り口は好きじゃないんだなぁ。