豊田合成、CAE活用でバンパフェースを薄肉・軽量化

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

【東京モーターショー】豊田合成、薄肉・軽量化した樹脂製バンパを展示---構想設計段階でCAEを活用 - 機械・産業機器 - Tech-On!

高い意匠性を実現できた背景には、CAEの活用がある。豊田合成では従来もCAEを活用していたが、主に設計後に強度や成形性などを確認するという用途にとどまっており、基本的な設計は「社内標準」に沿って進めていた。社内標準では断面形状の厚さや曲率が規定されているので、従来品から大幅に逸脱した設計は難しかった。
 
今回のバンパの開発では、こうした社内標準による制約を取り払った上で、CAEを使ってさまざまな設計案を検討。純正品では最も薄い部分の厚さが3mmだったが、豊田合成では同等の強度や安全性を確保しつつ1.5mmまで薄肉化することに成功した。これによって、軽量化や意匠性の向上を実現できたという。
 
標準品も豊田合成のオプション品もポリプロピレン(PP)をベースにした材料を使っているが、豊田合成はPPに配合する添加剤の種類や量に関しても見直すことで、強度や成形性を改善したという。

車体の軽量化を進めるにあたって、既に樹脂化されている部品でも薄肉・軽量化が必須になっています。