英研究チーム、「テロメア」の長さと寿命が相関することを証明

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寿命の科学:染色体末端「テロメア」が長いほど長寿 - 毎日jp(毎日新聞)

研究チームは99羽のキンカチョウを飼育。ふ化後25日から1年ごとに赤血球を採取して、年齢ごとのテロメアの長さを分析し、自然死するまでの期間(1年未満~9年)との関連を調べた。その結果、ふ化後25日の時点で最もテロメアが短かったグループの17羽はすべて4歳までに死んだのに対し、最も長かったグループの5羽は4~7歳まで生きるなど、テロメアの長さと寿命に強い相関関係があることが分かった。
 
テロメアは生物の細胞の中にある染色体の末端にあり、染色体の端がほぐれないように保護する役割をしている。正常な細胞では、細胞分裂のたびにテロメアが短くなることが知られ、限界まで短くなるとそれ以上細胞が分裂できなくなることから、老化との関連が指摘されている。しかし、実験動物を自然死するまで長期間にわたって飼育する必要があることなどから、これまで寿命とテロメアの長さとの関係をはっきりと証明する研究はなかった。
 
テロメアと老化やがんの関係について研究している石川冬木・京都大教授(分子生物学)は「人間の死因にはさまざまな要因があり、この研究と同じ方法で単純に寿命を予測することはできない。だが成人ではなく、子どものテロメアの長さを調べ、寿命を占うことができることを明らかにした点で意義がある」と話している。

テロメアの話は、もう証明されたものだと思っていたのですが、そうではなかったのですね。
いずれ(既に?)人間の赤ちゃんのテロメアの長さも調べられて、自然死までの経過観察とかされちゃうんだろうな。