テレビの前で議論しても残る 橋下市政への違和感|香山リカの「ほどほど論」のススメ|ダイヤモンド・オンライン
もちろん、「このままの社会でいい」とは、今日本にいるほとんどの人が思っていないでしょう。私もです。とはいえ、既存のシステムを壊した後に、どのような社会ができ上がるのか、市民としては気になるのは当然のことではないでしょうか。
「では、現状のままでいいのですか」と言われ、「いや、そうは思わない」と答えると、「じゃ、代案を示してくださいよ」とさらに言われます。しかし、精神科医である私にそんなことができるはずもないし、その権利もありません。
私は、「改革はすべてダメ」と言いたいわけではなく、「改革の先の社会の基本的な軸を示してほしい」と言っているのです。それは、公務員が何人減るとか、塾に行くクーポンが何枚配られるとか、そういうことではありません。「とにかく競争力ありき、実力者だけが生き残れる社会」なのか、「みんなで痛みを分け合ってでも誰もが安心して暮らせる社会」なのか、そういったことです。
自分は『行列の出来る~』は観てなかったので、政治家になる前の橋本氏は知りませんし、なった後もあまり関心を持ってないので、どういった政治信条なのかも知りません。
それでも伝わるのは「現状打破して、物事を前に進めよう」という彼の意志(決意)です。
ただ「前へ」というのがどちらの方向なのか、もっと明確にしてほしいと思う人はいるでしょうし、それが好ましい変化なのかは立場によって異なるでしょう。
現体制で利益を得ている人にとっては、好ましくないかもしれません。 あるいはスクラップ&ビルドの過程で、橋本氏にとっては取るに足らないかもしれないけど大事なものが壊されてしまうという危惧もあるでしょうね。
でも個人的に香山氏の主張には(嫌いというのを差し引いても)、何かモヤモヤした感じが残ります。
「どちらの方向に行けばいいか」立ち往生している状態で、「白黒つけないで”ほどほど”で行きましょうよ」と言われても、状況が改善するとも思えません。
それに「精神科医である私に代案を提示することができるはずもないし、その権利もありません」というのはどうなのかな? たとえ日本国民じゃなかったとしても、日本のシステムに文句を言ったり提言を行う権利はあります。
香山リカ氏がどこに住んでいるのか知りませんが、立教大学の教授ということですから、大阪府民や大阪市民ではないのでしょう。 それでも橋本氏を批判する権利がない訳ではありません。
コメンテーターとして、専門外のことに色々と首を突っ込んでいながら、いざとなるとこういう態度はいただけませんね。
と、ここまで書いておいたら、元「切込隊長」がバッサリと切り捨てていました。
いま、香山リカ女史の無能さがヤバい: やまもといちろうBLOG(ブログ)
いや、この人本当に駄目なんだなと改めて思う記事が、凄い釣り針と共にダイヤモンドオンラインで掲載されていたので読んでしまいました。ダイヤモンドも酷い夜釣りをするもんだと思いつつも、こんな頭のおかしい論説が反橋下論調の先鋒にいる時点でヤバいだろうということで、ピックアップ。(中略)
対する香山リカ女史の論調や内容というのは、もはや発狂というレベルに近く、具体案や対案もなければ理屈も何ら通っておらず、単なる気持ちや感情を社会全体の空気に置き換えて牽強付会の論述に仕上げているだけなので、橋下府政がいいの悪いのという以前に言論として有害クラスの状態です。ウェブ論壇というのがあるのかどうかはしりませんが、言うなれば理屈にすらならない無用の発言を繰り返して反橋下論調の平均レベルを落とす利他的行為であると断じざるを得ません。
かといって、死に至る病かというとそうでもなく、むしろ論述における花粉症とでもいうべきどうでも良さなのもポイントです。まあ、全文読んでいただければ分かると思いますけど、これで橋本市政がやろうとしていることの反論として、どういう具体的なポイントを提示しようとしているのか理解できる人はいらっしゃいますか?(中略)
まあ、勝間和代女史の批判本や論争で一儲けした次は反橋下のムーブメントに乗っかろうとしたのは、目ざといといえばそれまでなんですけどね。普段から政治のことなどそれほどマトモに考えていないから、こういう内容のない記事を晒してやらかしてしまうんだろうと。
ウチの仕事場でも、何か変えようとすると「うーん、でもねぇ」とウダウダ言って渋るくせに、対案は出さないわ、といって断固反対という訳でもなく各論ではむしろ賛意を表し、でも何も行動しないし役割を与えようとすると逃げる、という人がいます。
こういう人は、単純な抵抗勢力よりもかえって有害なんですよね。