【池原照雄の単眼複眼】マツダ、CX-5 が導く黒字体質 | レスポンス (ビジネス、企業動向のニュース)
CX-5は、SKYACYIV技術の開発と表裏一体で推進してきた「モノ造り革新」によるプロセスが全面的に採用された初のモデルでもある。生産部門だけでなく開発、購買などを含む横断的な取り組みにより、従来の開発・生産手法に比べ2~3割のコスト削減を実現するのが、同社のモノ造り革新である。
そうした各部門が連携した開発・生産体制は、いまや目新しいものではないが、推進手法に同社ならではの工夫がある。それは「革新の土台」と位置付けている「一括企画」という手法だ。今後、5~10年に求められる商品・技術を想定し、その間にロードマップした商品すべてを、ひと括りに企画するのである。
これにより、各モデルで共通化できる「固定要素」と、個々のモデルの特質を引き出す「変動要素」を明確にする。固定要素は設計上の「標準構造」に、また生産面では「標準工程」に反映され、全車種をどのラインにも流せるよう、極めて柔軟性の高い生産体制につなげるようにしている。標準構造は、量産効果と汎用設備の多用による設備投資の抑制ももたらす。
散発的に開発した技術をFMCに当て込むというのは、確かに効率が悪い面があります。
似たような取り組みは、多かれ少なかれどのメーカーでもやってるものですが、それをどこまで徹底できるかがカギなのかな?