5/21の毎日新聞・東京版朝刊に、赤坂憲雄・福島県立博物館館長の「書物の海を渡れ 東北へ」という記事がありました。
その冒頭に太宰治の「津軽」の一部が引用されていました。
ここは、本州の極地である。この部落を過ぎて路は無い。あとは海にころげ落ちるばかりだ。路が全く絶えてゐるのである。ここは、本州の袋小路だ。読者も銘肌せよ。諸君が北に向つて歩いてゐる時、その路をどこまでも、さかのぼり、さかのぼり行けば、必ずこの外ヶ浜街道に到り、路がいよいよ狭くなり、さらにさかのぼれば、すぽりとこの鶏小舎に似た不思議な世界に落ち込み、そこに於いて諸君の路は全く尽きるのである。
地形的には「本州の極地」は大間崎ということになるんでしょうが、「最果て感」は竜飛崎の方がありそうですね。
今年中にはぜひ行ってみたいと思います。
太宰のみならず文学は読まないのですが、買ってみました。
赤坂氏の記事でも紹介されていた、アラン・ブース氏の著作も一緒に。