独フォルクスワーゲンの弱点はモノカルチャー:日経ビジネスオンライン
VWに対する批判と言えば、企業統治に関するものが多い。幼稚園の先生という職務経験しかない人物を会長の妻だというだけの理由で、世界最大かつ最も複雑な企業の監査役に任命すれば、どの企業でも問題視されるだろう*3。
これも深刻な事態だが、VWが今、直面している最大の問題ではない。
思うに、同社が抱える最大の問題は企業文化にある。それは、ある投資家が言うように、「モノカルチャー(単一文化)」と呼ぶ方が適切かもしれない。(中略)
株主やアナリストは、役員が出席する年次総会に行けばこのモノカルチャーぶりを痛感できる。今やほとんどの大企業は英語で進行するが、VWでは出席するアナリストは鈴木氏のように通訳のヘッドセットが必要となる。
モノカルチャーにも強みと弱みがあるので、一概に「だからダメ」とも言えません。
要は環境変化に追従できるかどうかでしょう。