規制強化が引き金となったトヨタとBMWの提携 - クルマ - Tech-On!
BMW社がトヨタ自動車と提携した背景には、世界各地で進行する自動車に対する環境規制の強化があります。特に米国カリフォルニア州のZEV(zero-emission vehicle)規制が強化され、BMW社も規制対象になることが提携の大きな要因にあるのではないでしょうか。
現在、カリフォルニア州では年間販売台数が6万台以上の自動車メーカーに対し、排出ガスを出さないEVもしくはFCVなどの販売を義務付けていますが、この規制が2017年発売の2018年モデルから年間販売台数が2万台以上のメーカーも対象となります。具体的には、現状では米General Motors(GM)社と米Ford Motor社、米Chrysler社、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の6社のみが対象でしたが、現状の販売台数で見ると新たにドイツVolkswagen社とドイツDaimler社、ドイツBMW社、韓国Hyundai Motor社、韓国Kia Motors社、マツダの6社が加わることになりそうです。
しかも、カリフォルニア州ではZEV規制をさらに強化する方針で、2017~2025年に同州で販売される新車の15.4%をEVもしくはPHEV、FCVにするという意欲的な目標を明らかにしています。カリフォルニア州の規制については現在、米国の他の11州も同様な規制を導入しており、多くの自動車メーカーが米国市場の将来を左右する規制と位置付けています。こうした点からドイツ勢や韓国勢も電動車両の投入計画を拡大せざるを得ない状況になりつつあります。
マツダも先日、デミオEVを発表しました。
そう考えると面白いのは、ZEV法にかすりもしない三菱自がEVに力を入れていることですね。