N BOX投入を機に、ホンダは明確に「軽重視」にカジを切った。6日には同車種の派生車も発売。12年度の軽の販売計画は35万台超と前期比2倍強。国内販売の半分を軽が占める計画だ。(中略)
追い風が吹くとはいえ、各社の強気の姿勢は尋常ではない。12年度の軽の需要予測は175万台程度というのが業界の大筋の見方。一方、各社の販売計画(一部推定含む)は200万台弱と大きく上回る。(中略)
「軽で台数を稼がなければ、日本に工場を残せない」。あるホンダ幹部は本音を打ち明ける。ホンダは08年の金融危機以降、それまで好調だった北米向け輸出が、現地市場の冷え込みと円高で激減。国内輸出はピーク時の3分の1に減った。
そこで、国内で生産するクルマは国内で売りさばく方針に転換。堅調な需要を持つ軽に注力することにした。子会社の八千代工業に委託していた軽生産も自社工場に変更。「攻勢」の背後には、国内生産を何とか死守しようとする思いがある。
鈴鹿のキャパを軽で埋めようと思ったら、35万台の販売でも足りないですね。 各社とも「後に引けない戦い」なんで、新型車の投入も含めてまだまだヒートアップするでしょう。
それはいいんですが、昔のように自社登録が横行するようになると、未使用車(新古車)が増えそうです。
軽を買いたい人にとっては、見積りを競合させたり新古車のタマが増えたりで結構なことですが、長い目でみれば市場が壊れることになります。
OEM販売のメーカーの中には、撤退するところも出てくるかもしれませんね。