フランス人なら「休めばええやん」というだろう

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原発依存度の「数字」にアタマを縛られるな:日経ビジネスオンライン

山岡:つまり、3.11までの状態を「正常」と見なして、そこにどう近づけるかではない。発想を全く変えることもアリだと。
 
植田:たとえば、夏が来るたびにやっている電力需給逼迫の議論なんて、フランス人が聞いたら、アホかと言うでしょう。「何で熱中症にかかりながら働いとるんや、休めばええやん。そしたら電気も使わんで済む」、と(笑)。常識を変え、次元が変われば、電力ピーク問題は消えます。

確かに。
で、家に居ても暑いしで、郊外のショッピングセンターに押し寄せて、フードコートが超満員になるんですよね。

それはさておき、

山岡:今回の「三つのシナリオ」のなかで、首を傾げたのは、コジェネ(熱電併給)が火力のなかに入れられて再エネと切り離されている点です。電力だけでなく、発電時に生じる熱にも、もっと留意すべきではと思うのですが。
 
植田:熱の視点が欠けているのは、日本のエネルギー政策の大きな弱点です。バイオマスの買い取り価格を決める際にも、だいぶ怒られました。(中略)

山岡:「三つのシナリオ」とも、ベースの基本問題委員会の選択肢ではコジェネは電源の15%をまかなうとして計算しています。省エネも10%程度でやはりどのシナリオでも同じ。なぜ三案ともコジェネ、省エネを固定化するのでしょうか。(中略)
 
植田:再エネと省エネとコジェネを大きくして組み合わせるシナリオは、当然あるよね。実際には。そこを固定化しているのはちょっと、ちょっと……やねん(笑)。議論としては出ているけど、なかなか通らない。

だからコジェネの補助金って国レベルではないんですよね。

再生可能エネルギーという観点は大事ですが、総合的なエネルギーの利用効率を上げるにはどうすればいいかという視点で、政策を立てて頂きたいと思います。