大学進学率はバブル期の2倍 大卒の1/4が安定職なし

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クローズアップ2012:「大卒」急増、求人しのぐ 4人に1人、安定職なし- 毎日jp(毎日新聞)

今春、埼玉県内の私立大を卒業し、群馬県内の結婚式場で働く男性(23)は、時給850円で手取り月12万〜13万円。ずっと正社員だと思っていたが、最近給与明細に「アルバイト」と記されていることに気づいた。時々昇格をほのめかされることもあり、上司に嫌われたくなくてきちんと聞けないでいる。(中略)
 
「大卒」の持つ意味は変容した。学校基本調査によると、バブル期の90年度の大学進学率は24・6%だったが、11年度は51%。大学進学者は単純計算で10万人以上増え、大学数も507校から780校に激増した。不況や企業の厳選採用で求人は減り「大学を出れば職がある」という親世代の常識は通用しない。
 
九州産業大(福岡市)のキャリア支援センターの入り口に並んだ、大小二つの模造1万円札の山。それぞれに「正社員2億3100万円」「フリーター7600万円」と掲示がある。正規・非正規雇用を生涯賃金で比較した“シューカツ教材”だ。

学生の総数が増えようが減ろうが、成績の良い奴や要領の良い奴と、そうでない学生の比率というのは変わらないんでしょう。
昔は少々不出来でも定員まで採用していたのですが、今はレベルに達しなければ定員割れしても企業は採用しませんからね。

ただ、「成績もそこそこだし、何が悪いという訳でもないのに、面接が全敗」とかいう学生もいるのは確かです。 でも運が悪いのかというと、そうではないのだと思います。

社説:新卒非正規雇用 若者たちに準備の時を- 毎日jp(毎日新聞)

キャリア教育の原点には「なぜこの大学、この学部を選んで入ったか」という問いがあるはずだ。
 
しかし、進学志望者総数が大学の総定員枠に収まってしまうような「全入時代」到来で、今や定員割れも珍しくなく、入試の形骸化や学力不問傾向も見られるようになった。(中略)
 
大学は出たけれど、ではないが、大学進学率が5割を超す今、大学を出たというだけで一定の職業が待ち受けるはずはなく、また採用側も、大学を出たのならという前提で判断する時代ではとっくにない。

人が人を見るときに、最後は「生命力(バイタリティ)」と「意志(ウィル)」が感じられるかじゃないかと思うんですよね。
なんとなく生きてきた人には、ちょっと辛いかもしれません。