EVはタクシーに向かない?

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「EVはタクシーには向かないわ」:日経ビジネスオンライン

「売り上げは2~3割は減ったね。だって長距離のおいしい客は断らなきゃいけないんだから。これはやるせないよ。だから会社の同僚はこれには乗りたがらない。そりゃそうだ、売り上げが減ることはわかってるんだから。だから会社でEVに乗ってるのは俺だけ。会社から多少の補助は出るけど、それでもトントンかな。それにこの車、色が青で目立たないんだよ。青い車なんて珍しくないし…」
 
日ごろの思いが一気に噴出したのか、待ってましたとばかりにEVの不満を話し続ける。「そうなんですか」「それは大変ですね」と、聞いているうちに目的地に到着。5分くらいのドライブだっただろうか。料金を払い、降りようとする私に運転手は言った。
 
「EVはタクシーには向かないわ。もう乗りたくないよ」

えらい言われようですが、仮にいくら環境に良かったとしても、稼げなきゃドライバーにとっては意味が無いので仕方ありませんね。

ところで、なんで向いてないんでしょうか?

EVタクシーの運転歴は、今年10月で丸1年。ガソリン車とEVは全く勝手が違うと言う。やはりEVの問題として、航続距離の短さと、充電できる施設の少なさを指摘する。
 
こんなエピソードも話してくれた。
 
ある冬の夜。都心から西東京市まで乗客を運び終えたら、戻るための電気がなくなってしまった。残り少ない電気を使って近所の充電ステーションまで車を走らせるも営業時間外。開店する翌朝まで待つ羽目になった。車に電気がないのでエアコンを点けることができず、寒い車内で一夜を過ごしたそうだ。
 
「あれはつらかった。それ以来、朝から夕方までの勤務シフトにしてもらっているよ」
 
長距離の移動を希望する客は日中より夜間の方が多いため、売り上げは減少したという。今は、EVタクシー専用のタクシー乗り場を用意している市役所などを拠点に営業している。ガソリン車と違って並ばずに済むので、短距離の客でも回転率で勝負する。

冬場はヒーターを付けなきゃ寒いし、そうすると航続距離が下がるしね。
急速充電を繰り返せば、バッテリーの劣化も進みます。

EV専用タクシー乗り場で、客待ちしながら充電出来るようにすればいいのにね。
そうすれば車内の空調も快適で、ドライバーさんの負担も減ります。