「アマゾン価格」は仕入れ値割れ?

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家電量販、「アマゾン価格」に怒り:日経ビジネスオンライン

米アマゾン・ドット・コムが日本国内で販売している家電製品の価格を巡り、家電販売の世界で波紋が広がっている。一部の限られた商品ではあるものの、大手量販店でさえ追随できないような安値が恒常的に掲載されているからだ。(中略)
 
このメーカーの関係者は「アマゾンと取引している製品のうち、価格競争が激しい売れ筋を中心としたおよそ2割の商品が、納入価格よりも低い値段で販売されている」と話す。
 
別のメーカー社員は「家電量販店の仕入れ担当者から、『なぜ(アマゾンが)うちの仕入れより安くできるのか』と電話があるが、取引数量の多い大手量販よりアマゾンへの納入価格を低くすることは、あり得ない」と話し、アマゾンが原価割れで販売していることを示唆する。

今年は家電製品を買い換えることが多いので、よく価格調査をしたのですが、ヤマダ電機などのWeb特価というのは高いですね。 店頭で値引き交渉すれば安いのでしょうが、そんな時間もないし面倒です。
で、結局はAmazonで買うということが多いです。

その理由は価格決定方法の違いにあるようです。

アマゾン関係者によると、同社は競合する主要サイトの価格を自動で定期的にチェックする仕組みを取り入れている。価格を機械的にほかのサイトに合わせるため、仕入れ値を大幅に下回る価格が出ることもあり得るというわけだ。
 
ネット専門の家電販売事業者は「最安値ではなく2番目程度の価格を設定するのが彼ら(アマゾン)の手法」と指摘。アマゾン側の思惑を「自分たちは価格下落を主導しているのではなく、市場相場に対応しているだけだ、との立場を堅持しようとしているのではないか」と分析する。

「損して得取れ」と言いますが、その辺の見切りがハッキリしているんでしょうね。

テレビ販売の収縮続く家電量販 ネット価格浸透のダブルパンチ|inside Enterprise|ダイヤモンド・オンライン

販売数急減以上に関係者が気をもんでいることがある。インターネット通販に押される形で急激に進んでいる価格下落と、それに伴う利益率の低下だ。
 
昨年までは、家電量販店の店頭でネット通販の価格を店員に伝え、価格交渉をしようとしても、「ネットはネット」という対応がほとんどだった。それが今年春先以降、ネットの最安値に店頭価格を近づける動きが、大手家電量販店で目立つようになっているのだ。
 
テレビの単価は昨年度に比べて、「85~88%に落ちている」(家電量販店首脳)。現状では、ネットの最安値に近づくような価格交渉の広がりを知っている消費者は少ないし、すべての商品が対応しているわけではない。しかし、いったん壊れたリアルとネットのすみ分け構造を、元通りにすることは難しい。利益率の低下は一時的なものではなくなる可能性がある。

これはスマホとタブレットの普及で、今までインターネットに接してこなかった人が、ネット通販を知るようになって起こったことのように思います。

そういう人に「ネットはネット」と言えば、「あ、そう。じゃあネットで買うわ」ということになるんじゃないかな?