米カリフォルニア州のZEV法に踊らされるメーカーたち

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米カリフォルニア州の規制、電気自動車の販売に拍車 (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース

カリフォルニア州の規定は今年、一段と厳しくなっている。過去には、自動車メーカーは電気自動車を販売しなくても、ハイブリッドといった燃費の良い車を多く販売することで評価された。しかし、こうした評価は薄れつつあり、自動車メーカーの大半は電気自動車の販売を避けられなくなっている。電気自動車の購入に急ぐ消費者がほとんど見当たらないにもかかわらずだ。
 
州法による自動車メーカーへの影響は、来週後半のロサンゼルスモーターショーで示されることになる。このモーターショーではクライスラーは同社初の電池式自動車で、クライスラーを傘下に収めるフィアットが供給する準小型車「フィアット500e」を発表する見通し。同車種は来年、カリフォルニア州で発売される見込みだ。クライスラーのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、同社が販売する500e車種1台につき、同社の損失額は8000~9000ドル(約65万~73万円)になるとみている。同車種の価格については公表されていない。
 
ゼネラル・モーターズ(GM)は電池式の準小型車「スパーク」を発表する見通しだ。日産とフォード・モーター、トヨタ、ホンダもまた、カリフォルニア州の要件を満たすことを一因に、米国で電気自動車を販売している。トヨタの規制関連業務の米国マネジャー、ケビン・キノー氏は、カリフォルニア州は「われわれに最低販売台数を強いているが、残念ながら、消費者はこうした車の購入に動いていない。それどころか、われわれのディーラーさえ注文しない状況だ」と述べた。

売れないなら罰金を払うか、安くて航続距離の長いEVを開発すべし、というのがZEV法です。
頑張ればなんとかなる「半歩先をいく」程度の目標ならいいんですが、あまりに高い目標だと却って諦めてしまうような気がします。