東京外為:金融緩和期待、円下落84円台- 毎日jp(毎日新聞)
衆院選での自民党圧勝を受けて、東京外国為替市場では17日、強力な金融緩和が実施されるとの思惑から円安が進み、円相場は一時、1ドル=84円台前半まで下落した。84円台は今年3月15日以来9カ月ぶりだ。これを好感して東京株式市場でも株高が進み、日経平均株価は一時、前週末より165円以上値を上げ、4月4日以来8カ月半ぶりに9900円台を回復した。
自民党への政権交代が確実になったことを受けて、安倍晋三総裁が主張してきた2%の物価目標設定や日銀法改正などを含む金融緩和への期待が海外投資家を中心に高まった。
民主党政権になって一本調子で円高になっていましたが、潮目は変わったのでしょうか?
今に至るまでの円高の流れを作ったきっかけは、2007年8月の「パリバショック」だ。仏大手銀行のBNPパリバが傘下にあるファンドの解約を凍結したことで、米国のサブプライムローン問題が発覚し、株式や為替の市場が大混乱に陥った。根底にあったのが米住宅価格の下落だ。そこから長期的には円高・ドル安のトレンドが続いた。米住宅市場が回復しなかったからだ。
しかし、足元の米住宅価格は上昇に転じている。株価上昇による資産効果も相まって米国の家計のバランスシートは調整が進んできた。実際に今年のクリスマス商戦は堅調に進んでいる。「財政の崖」の問題が横たわっているが、富裕層への増税を除けば、民主党と共和党は歩み寄れる。「財政の崖」に対する不透明感が払拭されれば、米景気の回復が実感できるようになる。
一方で、日本の金融政策は一段と緩和する方向になる。2014年に消費増税が予定されていることもあり、政権の枠組みがどうなろうと、緩和の流れに進む。本来は金融緩和と併せ需要を作り出す政策がなければ景気押し上げへの影響は限られるが、それでも円に対する売り圧力にはなる。米国は景気回復でドル高傾向になるため円・ドル相場は1ドル=90円から95円の方向へと進む。
ただ、今さら円安になっても遅いかもしれないですけどね。 自動車部品なんか海外からの輸入が増えてしまいましたし。
トヨタとホンダ、インドから部品輸出が増加 (インド新聞) - Yahoo!ニュース BUSINESS(ヤフーニュースビジネス)
ホンダのインド四輪子会社であるホンダ・カーズ・インディア(HCI)は現在、タイの工場に向けてブリオ向けのエンジンやボディ関連の部品56種類、ハッチバック型小型車「Jazz(ジャズ、日本名フィット)やセダン「City(シティ)」の部品を本国の日本や台湾、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、英国、ブラジル、アルゼンチンに輸出している。
年度別の部品輸出額をみると、2010年度は1億1,300万ルピーだったのが、翌11年度には22億9,000万ルピーと当初見通しの11億2,000万ルピーの倍以上に増加した。タイで洪水が発生したことで、同国からの部品供給が停止。インドが代替の部品供給拠点としての役割を果たしたことで、ホンダがアジア各国に持つ工場への輸出が増えた。
タイでのブリオ向けの部品需要増加を受けて、今年度は47億1,000万ルピーの輸出を見込んでいる。
タイですら、より労働力の安いインドから部品供給を受けている訳で、日本も自動車部品の輸入量が増えることはあっても、減ることはないでしょうね。