実は知らない「給料」が決まるホントのルール:日経ビジネスオンライン
これは日本のサラリーマンの平均年収の推移を表しています。ピークだった平成9年(1997年)の467万円から下がり続け15年で約60万円減りました。月収に換算すると5万円減です。
ご自身の給料を想像してみてください。いまの給料から毎月5万円減るのです。いかがでしょうか? しかも、自分は15歳も年齢が増えています。25歳の人は40歳に、35歳の人は50歳になっています。でも、今の月収よりも5万円下がってしまうのです。
給与所得者全体としてはそうなんでしょうが、全員が一律に「15年で約60万円」減った訳ではないんじゃないの?
各所得ゾーン別に見ると、全体的に所得が減っていることがわかります。一部の人の年収が下がった結果、平均が下がったわけではなく、全体的に減っているのです。
そうかなぁ。
所得ゾーン別に比べるとそう見えるけど、それぞれのゾーンの中で15年前と現在が同じ人であるという確証はありません。
むしろ15年前に「年収300~400万円」だった人は、現在は「年収500~600万円」くらいになっていると考えるのが普通です。
非正規雇用者が増えた分もあるし、会社や業界全体が不調で給与が切り下げられたところもあるでしょう。
15年前はいなかったですが、定年後再雇用制度で年収が半分になった60~65歳の人もいます。
あとは生産年齢人口が減少している(人口オーナス)影響もあるでしょうね。
ベアはなくなりましたが、定昇は維持している企業もありますので、個人としては増加している人もいると思います。