日本には「心配症の老婆」が多すぎる

一息ついて手を緩めたら後でしっぺ返しを食らいますよ:日経ビジネスオンライン

これまで日本の製造業の多くは、生産拠点の海外シフトを進めてきました。マザー工場やモノ作りにおいてブラックボックスにすべきもの以外は、どんどん外に出してきたのです。それが円安で一息ついたことで安心して手を緩め、海外シフトのスピードを鈍化させてしまうと、後でしっぺ返しを食らいます。
 
例えば、あるOA機器メーカーは、円高の時期にコア部品の製造を海外にシフトしようと動いていました。しかし円安になったことでその動きを止めています。しかし、円安が続くか否かは分かりません。いつか再び円高になった時、ここで動きを止めたことが大きな出遅れとして跳ね返ってくる可能性もあります。
 
トヨタ自動車はこれまで基本的に国内で生産してきた「レクサス」を米国や中国でも生産しようとしています。円安に振れると、「海外で生産する必要はないじゃないか」という見方が出てくるかもしれません。けれど、長い目で見れば、やはり「地産地消」にしていくのは自然の流れ。日本でしか生産できない体制のままにしておく方が不自然です。為替の変動に左右されず、今まで通り、海外シフトを積極的に進めるべきです。

「可能性があります」と「かもしれません」のオンパレードですね。 こんな記事を読むと、日本の学者先生で現実のビジネスに対して有効な考えを持ってる人はいないんじゃないかと思ってしまいます。

そもそもコストメリットだけで海外シフトを決めたりする企業は、為替がどうなろうとどのみち失敗しますよ。

トヨタやマツダ、三菱自は、確かに2007年までの円安の時に怠慢していたので、リーマン・ショック後に苦しくなりましたが、さすがにマズイと海外生産を進めています。 余計な心配は要らないと思いますよ。

唯一、確信犯的に国内生産比率を高めているのが富士重ですが、体力を考えるとあれもこれもという訳にはいきません。 北米工場を増強する必要はあると思いますが。