日産の「世界初」デュアルインジェクターをスイフトが採用できたワケ

弱みだった燃費を一気にクラストップに引き上げ、長所も磨き上げたスイフトの走り | clicccar.com(クリッカー)

既報のとおり、日産が世界で初めて実用化したデュアルインジェクターの搭載がニュースで、ノッキングを徹底的に抑えながら圧縮比を11.0から12.0に高め、燃費向上と出力/トルクの両立を図っているのが自慢。
 
なお、スズキの開発陣に伺ったところ、日産はデュアルインジェクターで特許を取得していなかったようです。

特許になるほどの新規性がなかったんでしょ。

スズキ、部分改良した「スイフト」で1気筒当たりのインジェクタを2本に - クルマ - Tech-On!

従来のインジェクタはデンソー製で、2本の吸気ポートの間に取り付けていた。インジェクタからは左右のポートそれぞれに円錐形になるように燃料を噴射していた。一方、部分改良車ではヘッドを新設計し、各ポートにインジェクタを配置する。
 
インジェクタはドイツBosch社製で、噴射圧力は380kPa。噴射圧自体は1本の場合と変わっていない。インジェクタを2本にすることで、1本当たりの噴射量が減り、より短時間に細かな粒子の燃料を噴くことができる。燃料の微粒化が進み、空気と均質に混ざるため、ノッキングの原因となるエンドガスにおいても均質度が高められる。スズキによれば、均質度が高いほどノッキングは起きにくいという。

「より短時間に細かな粒子の燃料を噴くこと」が出来るなら、1本でも2本でいいんですね。