ところが、今回トヨタ自動車が開発した新型エンジンは、クールドEGRは採用しているものの、高コストな直噴システムを採用していない。にもかかわらず、燃焼室内で燃料が急速に燃えるように形状を工夫した吸気管や、高温の排ガスが素早く排出されるような構造の排気管を採用するなどで、デミオの14には及ばないものの、13.5という高い圧縮比を実現し、デミオと同等の燃費と、デミオを上回る出力を得ることができた。
ではもう一つの競合車種であるフィットと比べるとどうか。実はフィットも、直噴システムは使わず、クールドEGRや吸気管形状の工夫だけで13.5というヴィッツ並みの圧縮比を実現している。ただし、ヴィッツと違うのは、別の “飛び道具” を使っていること。その飛び道具とは、キャパシターを使ったアイドリングストップシステム用の蓄電装置である。アイドリングストップシステムというのは、停車中にエンジンを停止して、燃料の無駄な消費を防ぐ装置で、今回紹介しているすべての車種が搭載している。(中略)
最後に、スズキのスイフトと比較すると、スイフトも直噴システムは持たないものの、燃料を噴射する「インジェクタ」を1本の吸気管当たり2つずつ備えた「ツインインジェクタ」式の燃料噴射装置を採用したり、リチウムイオン電池を使った蓄電装置を搭載したりと、やはりヴィッツに比べてコストの高いシステムを使って燃費向上を図っている。
たしかにね。 でも燃費というのは車体もひっくるめたものであって、それを無視して語ってもしょうがないです。
フィットはセンタータンクと比較的背の高いボディーで重量ハンディがあります。 フィットと比べるならラクティス(1.3G アイドリングストップ付で 21.8km/L)辺りで比較するべきでは?