日が落ちたあとの「点灯ピーク」に要注意

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電力供給サービス:太陽光発電が増えた九州に新たな課題、夏の19時台に電力が厳しくなる - スマートジャパン

こうした状況から、九州電力は太陽光による電力がなくなる日没後の19時台を「点灯ピーク」と名づけて注視するようになった。家庭や企業で照明をつけるために需要が増えるからだ。7月と8月の2カ月間のうち、需要が最大になる時間帯の使用率が90%を超えたことは1日しかなかったが、点灯ピークの時間帯には92%を超えるケースが合計で7日も発生している。(中略)
 
九州は全国でも太陽光発電の増加が著しく、需給バランスを維持する点で最初に問題が発生してきた。点灯ピークによって供給力が不足する問題も国内では初めてのケースだ。ただし当面の解決策はむずかしくない。あらかじめ供給力を多めに確保しておけば、火力など他の電源で対応できる。

火力発電って、実はそんなにすぐには出力を上げられないそうですね。 一番レスポンスがいいのは水力(揚水)発電です。

ではどんな対策が出来るでしょうか?

今後も太陽光による発電量は拡大し続けることから、来年の夏には点灯ピーク時の対策を事前に検討しておかなくてはならない。その1つは政府や電力会社が利用者に対して節電を要請する時間帯を見直すことである。
 
従来は夏の節電に協力する時間帯を平日の9時~20時に設定したうえで、特に節電が必要な時間帯として13時~17時を告知していた(図7)。来年の夏からは点灯ピークが発生することを伝えて、20時までは無理のない範囲で節電を実施するように依頼する必要がある。こまめな消灯は家庭と企業でも無理なく実行できる。

それはちょっと無理じゃね? 晩飯の支度を20時以降にしろとか、20時まで電灯を点けるなというのは不可能ですし。

点灯ピークは夏だけではなくて、夕方以降に需要が増える冬にも発生する可能性がある。日没後には照明に加えて暖房の使用量が増加するためだ。冬の需要が最大になる時間帯は夏の点灯ピークと同じ19時台が多い。昼間に太陽光の発電量が大きい日でも、電力会社は他の電源で十分な供給力を確保しておかないと、夏の点灯ピークと同様に予備率が一気に下がりかねない。
 
実際のところ九州電力の管内では、9月の下旬に入ってから予備率が著しく低下する日が相次いだ。9月21日~30日の10日間のうち、使用率が92%を超える「やや厳しい状況」が6日も発生している(図8)。この間の最大電力は9月28日(月)の1129万kWで、8月6日と比べると300万kW以上も少なかったにもかかわらずだ。

そう。 帰宅すれば暖房のスイッチを入れるので、冬の方が厳しくなると思うよ。

そう考えると夕方に発電を開始して、寒くなるほど稼働時間が増えるエコウィルは、冬の「点灯ピーク」緩和に非常に貢献するんですよね。