「ソニー社長を引き受けた平井さんは軽率だな」:日経ビジネスオンライン
丸山:わけのわかんないストリンガーの覚えがめでたくて、彼に可愛がられていた平井さんがトップになっちゃった。だから平井さんがどんなにまっとうな意見を持っているかどうかとか、今の彼の持っているポリシーが正しいかどうかも関係ない。国家でも企業でもそうだけど、それなりに大きな組織を統治するには、トップと部下の間で、何らかの一致点というか共感できる部分が必要なわけ。
具体的には、「あの人の言うことはよく理解できるから、信じて従おう」とか、「あの人はやっぱりポイントが分かっているよな。だから信用して、ついていこう」みたいな共感というか。自分との一致点を部下に感じてもらえないと、大きな組織のリーダーシップはとれないんだよ。
報告したときに「え、そこ!?」と思うようなピントはずれの質問されたりすると、部下は「この人、わかってないな」と思って信用しなくなっちゃいますね。
突かれたら痛いなと思うところをやっぱり突いてきたり、気づかないような課題をあぶり出してくれたりすると、一目置くわけで。
あとは「その立場に着いた正統性」みたいなのも結構重要で、それに欠けているといくら能力があっても尊重されないことになります。 面倒くさいですけど、機械的じゃないから人間な訳で。