十石峠街道~田口峠越え

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2001年 9月 2日(日)

埼玉・群馬県から長野県に抜ける峠を全て走ってみたいと思っているのだが、佐久以南では残すところは田口峠のみとなった。 雨だろうと思っていた日曜日が思いのほか好天だったので、急遽走りに行くことにした。

それにしても7月の後半から、毎週のように走りに出掛けてるなぁ。

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いつものように10:00過ぎに出発。 毎度おなじみR299で秩父へ。 これまでは真っ直ぐ志賀坂峠へ抜けるか、左折してR140を雁坂方面へ行くかだった。
今回は右折してR140を長瀞方面へと向かう。 先週、阿佐美に”天然氷のかき氷”を食べに来たときに、面白そうな道を見つけたのだ。

中野上交差点から県道13号線(前橋長瀞線)へ入る。 出牛までの最初の峠は、比較的高速コーナーが多くて気持ちよく飛ばせる。 県道44号線と分岐後の杉の峠では、下りのヘアピンカーブの連続だ。

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鬼石町でR462(十石峠街道)に入る。 神流川沿いをさかのぼっていくと、大きなダムが見えてくる。 神流湖の下久保ダムだ。 一般的なアーチ型ダムと違って、L字型という面白い形をしている。

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神流湖ではボート遊びもできるらしい。 なかなか楽しそうである。

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R462は路面の不整(舗装の問題だけでなく、うねりやねじれが多い)があって、走るのがとても難しい道だ。 ガードレールの下は崖なので、オーバースピード時のリスクが高い。 ここは神流湖畔を眺めながら、のんびりクルージングを楽しんだ方が良いと思う。

途中で125(スクランブラー)と400(アメリカン)に追いついたのだが、ペースが遅い。 なかなか抜くチャンスがなくてイライラしてしまったが、どうやら熟年コンビだったようだ。 奥多摩でのXJRといい、熟年ライダーも多いんだなと実感。 まぁ、自分だってあと20年も経てば、立派な熟年になるのだが、その頃まだ走ってるのだろうか?

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休憩しようと思って「道の駅上野」に入ると、青いトランザルプが停まっていた。 あちらも今着いたばかりのようだった。 トイレに行った後、売店で飲み物を買って外に出ると、ライダーさんが居たので話し掛けてみた。

御荷鉾林道を走ってきたそうで、これから川崎に帰るのだという。

 「川崎...? あのー、先週の土曜の夜、R16を走ってませんでした?」
 「ええ。もしかして相模湖の方から一緒になった人ですか?」
 「ああ、やっぱり!!!」

これぞ”類は友を呼ぶ”なのだろう。

トランの前はKLE400に乗っておられたらしく、なんと近日650Vに乗り換えるとのこと。 バイクは既に入荷済みで、左側通行仕様のヘッドライトの入荷待ちだそうだ。 400VRはとてもキレイで、ウチの400VNとは大違いだ。 タイヤはSIRACだったが、先日のメリハリの利いた走りから、林道での走りも想像できる。 「これが結構よく走るんですよ」と嬉しそうに話されていたのが印象的だった。

愛車と共に写真撮影をお願いしたのだが、ご本人は遠慮したいということで、トランの写真のみである。 お名前は尋ねなかったが、インターネットは使っているとのことなので、またお会いする機会もあるかもしれない。

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2月に来た時は、至る所で道路工事をやっていたし、圧雪でズルズル滑って楽しんで走るどころではなかった。 まあ、そんな時期に来る方が悪いのだが。
その印象が残っていたのであまり期待してなかったのだが、改めて走ってみると塩之沢峠はなかなか楽しい道だった。

峠に差し掛かると、強く日が射してきた。 ゆく夏を惜しみ、しばし佇む。

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峠の頂上にある塩之沢隋道

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2月に来た時もコワイ思いをしたが、今回も砂が大量に浮いていたので慎重にライディングする。
木々の向うに妙義山が見える。

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県道108号線との分岐点。 ここが最後の集落で、急に道幅が狭くなる。

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最も狭小な地点。 坂道で対向車を避けようと路肩に寄ったら、小砂利に乗っかり危うく立ちゴケしそうになった。 県境を越えると急に道幅が広くなった。 この辺が県道の面白いところ。

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地図の上でもつづら折れの道となっているが、実際の道もごらんの通り。 林の奥まで幾重にもガードレールが折り重なっている。
意外にも路面状況は良く、落ち葉や浮き砂は少ない。 しかしブラインドコーナーが多いので、対向車が来ていないか確認を怠らないこと。

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逆光になってしまったが、田口峠の碑と共に。 峠に何の石碑も看板もないとガッカリしてしまう。 せっかく来たんだし、あってよかった。

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そろそろリザーブに入りそうだったので、スタンドを探すことにする。 ふっと見上げた標識には、”いて座通り”と”やぎ座通り”の交差点とあった。 ウチの嫁がいて座で、自分はやぎ座なので、なんだかとっても奇遇である。 (^^;

田んぼの稲が黄色く色づいて、「もう秋なんだなぁ」と感じる。
本当は、前回濃霧だった麦草峠にリベンジを果たそうかと企んでいたのだが、既に16:00を過ぎていることだし、このまま帰路につくことにする。

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佐久から下仁田まではR254を使う。 この辺りはコスモス街道と呼ばれ、道の両脇にコスモスが咲きみだれていた。 いいねぇ~などと鑑賞しつつ走っていると、道端の田んぼに無数の生首がっ!
どうもマネキンの頭部を地面に立てた竹竿に突き刺して、案山子の代わりに使ってあるらしかった。 髪がザンバラになって、まるで落ち武者みたいで気味悪い。 こんなのが夜ヘッドライトに浮かんできたら、ビックリして事故っちゃうんじゃないかな? あまりの驚きに写真を撮れなかったのが残念。 それにしても趣味悪~い。

下仁田でお土産を購入して上信越道へ。 関越に入ってすぐ、停まってしまうほどのひどい渋滞に。 7km位だというので、スリ抜けさせてもらう。 どうやら事故渋滞だったようだ。 アグレッシブに走ったおかげで、一時間ちょっとで川越I.C.に到着。 なんとか嫁が帰る前に炊飯器をセットできた。


本日の走行距離 300.5km
Google Earth用KMZファイル → 20010902.kmz