2002年 5月 3日(金)
朝05:00に目が覚める。 前日の走行距離と、3泊目であることを考えると、思ったより疲れは溜まっていないように思う。 体も心も慣れてきたのだろう。 このまま延長してツーリングを続けてもいい位だったが、一人で留守番している嫁さんの事を考えると、そうもいかない。
野営地に選んだ砂防ダムは、木曽駒高原カントリークラブの北側にある。 道路から見えなくはないが、カーブしているので視線には入らない。 こんなところにテントを張ってる奴がいるとも思っていないだろうし。 標高は980mあるので、朝方は寒かった。
撤収し、07:26に出発。
07:33 道の駅 日義木曽福島に立ち寄り、道路情報を調べる。
本当は乗鞍に行きたかったのだが、まだ冬季通行止めが解除されていないようだ。
そこで、野麦峠に行ってみることにする。08:08 出発。
R19を少し南に走り、R361に右折する。
08:19 しばらく進むと新道と旧道に分かれていた。 地蔵峠がクネクネしていて面白そうだったので、旧道へ進む。
道路脇に滝があったので停車。唐沢の滝というらしい。
道路の改良で、名勝の滝の形が変わってしまうなんて残念だね。
その後も、松姫峠を思わせるような崖の道が続く。
08:49 地蔵峠は、その名の通りお地蔵さんが祭ってあるひっそりした峠だった。 思わず通り過ぎてしまったほど。
御嶽山が見えるが、まだちょっと距離がある。
09:26 九蔵峠。 雪を抱いた御嶽山をバックに。 絶景だね。
開田高原は蕎麦で有名だが、10時前ということでどこも開いていなかった。 残念。
09:49 R361を進んでいくと、トンネル工事の現場に出くわした。 近城トンネルというらしい。 ほとんど完成しているようだがまだ通れないので、ダム湖に面した迂回路(じゃなくて現在はこちらが本来のR361)を通る。
日和田2号トンネル。 短いとはいえ、前からちょっと大きなクルマが来たら離合は困難だ。 しばらく耳をすませて、向こうにクルマがいないことを確認して進む。
近城トンネルの出口には、新しい橋が架かっていた。 こちらも欄干が出来ているくらいで、バリケードさえなければ通れそうだ。
新しい橋と直角方向にある現在の橋を渡る。 トンネルが開通したら、この橋はどうなるのだろうか。
野麦峠へは、渡りきって右折して県道39号をゆく。
もはや通行止めには驚かないが、今日は祝日なので問題なし。
山の中で急に現れた小さな赤い橋。 妙に可愛らしかったので写真を撮る。
乗鞍岳が美しい。 だんだんテンションが上がってくる。
標高を上げるにしたがい、だんだん道幅が狭くなる。
10:45 野麦峠に到着。 GPSによると、標高は1,673m。 思ったよりひっそりとしているな。 お腹が空いたので、「野麦の館」へ入る。
旧家風の造りで、囲炉裏なんかもあった。
なに蕎麦だったかよく覚えていない(爆)が、悪くない味だったと思う。
「野麦の館」から少し先に行くと、広場があって観光客やバイカーで賑わっていた。 どうやら、こちらがメインらしい。
野麦峠から観る乗鞍岳が一番綺麗かもしれないな。
「いかにも」な「あゝ野麦峠」の像。 ここまで商業化されていることに、当時の人はどう思っているだろうね。
県道39号から26号へ。 岐阜側よりも長野側の方がアクセスは良さそうだ。
11:52 R19の道の駅 奈良井木曽の大橋に立ち寄る。 やたらと観光客が多くて賑わっている。
昔の橋が残っているのかと思ったら、観光用の作り物でガッカリ。
R361の権兵衛峠を通って帰ろう。 奈良井ダム沿いの道を行く。
R361は現在、大規模な改良工事中のようだ。
このトンネルが出来れば、権兵衛峠を通ることはもうないのだろう。
峠までは、こんな感じの1.5車線の道が続く。 意外に対向車が多いので気を使う。
12:42 権兵衛峠の見晴らし台に到着。 標高は1,571m。 権兵衛さんが切り開いたから権兵衛峠というんだね。
残念ながらモヤっていたが、晴れていれば見晴らしは最高に良いだろう。
伊那谷への下りは延々と長い。 道幅はさらに細くなり、離合できるポイントも限られる。
遅いクルマは道を譲ればいいのに頑張ってしまうから、結果としてこちらが煽ることになる。
13:16 伊那I.C.から中央道に乗る。 あとはひたすら走るだけだ。
八王子で高速を下りて、あとはR16で狭山まで。 帰宅したのは16:45だった。
長いようで短かった三泊四日のツーリングだった。 反省点はいろいろあるが、まずは最初のステップを上がったのは確かだ。
今後は場数を踏んで、経験値を上げていくことが大事だろう。
総走行距離は、1,092.6kmだった。
本日の走行距離 342.8km
Google Earth用KMZファイル(木曽駒高原~自宅) → 20020503.kmz