2002年 9月 6日(金)~7日(土)

事の始まりは、遡ること今から2ヶ月ほど前。 みさぷぅさんが、第三回トランザルプミーティングへの参加者を募っていた頃のこと。 掲示板に九州や中国地方のオーナーから、「残念ながら行けませんが、魂だけでも参加します」という書き込みが相次いだ。 そんなとき、福岡県在住の禄太郎さんから「西日本地区でもミーティングをやりましょう」という提案があった。

以前から、関東以外でもミーティングが出来たらいいなと思っていたので、「これは盛り上げねば」と西日本の皆さんと一緒になって企画を考えていたら、いつの間にか自分も参加せざるを得ない状況になっていた。 (^^;

こういうイベントでもなければ、西日本のトラン・オーナーの皆さんとお会いする機会もないだろうし、何より初めての地方開催。 その記念すべき第一回に参加できたら、それはとても嬉しい。 だが、行程は往復で2,000kmを超えてしまう。 流石に最初は難色を示した嫁だったが、最終的には行くのを認めてくれた(ありがとう)。

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天気はあいにくの小雨。 自宅を出たのは23時を廻っていた。 R16で八王子へ向かう。

00:20 中央道に乗り西を目指すが、高尾山のあたりで風雨が強くなる。 長距離トラックが多くて、神経を使う。

01:20 山梨県 初狩P.A.にて休憩。 眠気覚ましにコーヒーを飲む。

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02:10 双葉S.A.で再び休憩。 食堂で豚汁を食す。

02:28 長野県 諏訪南I.C.まであと5kmという地点。 濃い霧で視界が悪い。 トラックを追い越すべく、追い越し車線でフル加速していたら、急にトラックが車線変更してきた。 こちらに気付いて躊躇したのだが、やはり強引に前に入ってきた。 慌ててブレーキングすると共に、こちらは走行車線へ。 あまりにおかしな動きだったので、何かあるなと30km/h位までスピードを落とす。

次の瞬間、霧の中から横倒しになった軽1BOXが! 付近は紙や布のようなものが散乱しており、その間をすり抜けるようにして通過する。 スライドドアは外れて転がっていた。 車内に人が残っていたかどうかは見えなかった。 50mほど先にトラックが止まっており、当事者らしき男女3人が立ち話していた。 事故発生から10分経っていなかったのではないだろうか。 とても恐ろしい光景だった。

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02:45 諏訪南S.A.で休憩・給油する。

03:45 駒ケ岳S.A.で休憩。 何杯目かのコーヒーを飲む。 売店でエリアガイドを貰う。

04:15 眠気には勝てず、再び岐阜県 神坂P.A.で休憩。 04:30~05:30の間、ベンチで一時間ほど仮眠を取る。

05:40 出発。 恵那I.C.から瑞浪I.C.のあたりの土岐川沿いを、山間にたなびく霞を見下ろしながら走る。

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06:15 愛知県 小牧JCT.から名神に入る。

06:40 岐阜県 養老S.A.でトイレ休憩。

07:20 再び睡魔が襲ってきて、滋賀県 奏荘P.A.で休憩。 コーヒーを飲む。 このあたりがツライ時間帯。

07:50 カフェインが効かなくなってきた。 眠気に耐え切れず、再び草津P.A.で休憩。

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朝食にカレーカップヌードルを食べる。

京都から大阪にかけては、交通量が多くなる。 クルマの動きも激しく、頻繁な車線変更や加減速でとても疲れた。

08:50 吹田JCT.を通過。 中国道に入る。

09:10 兵庫県 西宮名塩S.A.にたどり着いた時には、心身共に消耗しきっていた。 ここで今回はじめてリポDのお世話になる。

10:15 神戸JCT.を過ぎた辺りから青空が見えてきた。 リポD効果と相まって、気持ちも明るくなる。 クルマ(特にトラック)もぐっと少なくなって、走り易い。

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10:40 加西S.A.で合羽を脱ぐ。 小僧寿しのスタンドでバナナソフトを購入。 廻りの人がみな関西弁をしゃべっている。

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12:00 上月P.A.で休憩。 もうかなり走っているはずなのに、まだ兵庫県から出られない。 この近くには宮本武蔵の生地があるらしく、近年の漫画化や来年の大河ドラマと相まって、観光の目玉になっているようだ。

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12:03 やっと岡山県に入る。 雲はまだ多いが、空気がさわやかで気持ちがいい。 優しい表情の中国地方の山並みを眺めながら走る。

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12:50 大佐SAで昼食。 三色丼定食を食す。 エビチリ、鰻とろろ、牛カルビのミニ丼に、うどんが付いて\1000。

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13:43 広島県に入る。

14:00 七塚原S.A.で給油。 荷物をたくさん積んでの連続高速走行を続けたため、タイヤの磨耗が激しい。 リアタイヤは溝がヤバイ状態になってきた。

15:00 本郷P.A.で最後の休憩。

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15:42 ついに戸河内I.C.であと1kmの地点に迫った。 タイヤよ、あれが戸河内の山だ(なんのこっちゃ)。

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15:45 ついに戸河内I.C.に到着! 走行距離は約900kmだった。 後に見えるのが、明日の集合場所である道の駅「来夢とごうち」。

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道の駅の内部を軽く物色し、近くの筒賀温泉「グリーンスパつつが」へ入浴に行く。

ここで重大な忘れ物に気が付いた。 着替えのTシャツが入っていなかったのだ(パンツと靴下はあった)。 そう言えば、嫁が「Tシャツは自分で入れてね」とか言っていたような気もする。 うーむ。 自業自得か。

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湯船は小さいが山の上にあり、しかも男湯は3Fにあるので、戸河内I.C.周辺を一望できる。 中央を走っている鉄道は、来年廃線になるJR可部線。

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持ち合わせが少なくなって来たので、お金を下ろそうと思い温泉のフロントで尋ねると、隣町の加計まで行かないと銀行がないとのこと。 道の駅の前のセブンイレブンにはATMが無かったし、仕方なく加計市街まで往復する。

Tシャツでも買おうと思ったのだが、衣料品を売ってる店を見つけることができなかった。 普通のスーパーも見当たらない(ホームセンターはあった)。 都会暮らしに慣れた者の常識は通用しない所だ。

戸河内I.C.に戻った頃には17:40になっていた。 関東より西にあるぶん日没は遅いが、山間部でもあるし18:00を過ぎれば暗くなるだろう。 慌ててセブンイレブンで発泡酒と日本酒、酒の肴、明日の朝食を買出しし、キャンプ場へと向かう。

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宿泊地はあらかじめ決めてあった。 聖湖のほとりにある聖湖キャンプ場だ。 Be-pal増刊の「ほんとうに気持ちいい日本のキャンプ場100」に選ばれていたので、行ってみたかったのだ。 一番の決め手は、無料で予約が不要なこと。 管理人は居るが、入り時間の制約もないのでありがたい。

キャンプ場に着いたのは18:30。 既に日没してだいぶ暗くなってはいたが、ライトなしでも充分見える。 週末とはいえ、夏休みを過ぎているにも係わらず、結構盛況のようだ。 場内を一回り観察し、傾斜地の芝サイトの下側にテントを張る。 

広島の酒は美味しかった。 ガスバーナーで焼いたするめを肴に飲む。 11:00 就寝。 いよいよ明日はトラミin西日本だ。


本日の走行距離 922km
Google Earth用KMZファイル(自宅~戸河内) → 20020907.kmz