アルのこと(4)

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アルは今、眠っている。

おしっこが出なくなってからは、仕事から帰ってから病院に連れて行って注射器で抜いてもらっていたのだが、近いとはいえ車に乗せて動かすことは体の負担になっていた。
月曜日に、院長先生が尿道へのカテーテル挿入を成功させてくれたので、それからは自宅で尿の処理が出来るようになった。

しかし、注射器で子犬用の離乳食をあげても、飲み下せない状態になってきて、あれだけ丸々としていた体はアバラが浮くほど痩せてしまった。 病院に連れて行って、背中の皮下に生理食塩水を1Lも入れたのだが、それでもたった一日分だ。

今朝は本当に危なそうだったので、嫁は今日は会社を休んで、先生に往診に来てもらった。 診察の結果、やはり脱水症状と膀胱炎がひどいということで、点滴をしてもらうことになった。
効果があったのか、息も深くゆっくりとするようになった。 点滴に入れた消炎剤のせいか、青バナが出て鼻がつまりそうなので、綿棒で時々取ってやった。